DDJ-SX3: Difference between revisions

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DDJ-SX3のDual USB、3系統マイク、Serato機能、サービス情報、SX系列最終世代としての位置づけを詳説
 
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'''DDJ-SX3'''(ディーディージェイ・エスエックススリー)は、[[<tvar name=1>Special:MyLanguage/Pioneer DJ</tvar>|Pioneer DJ]](パイオニアDJ)が2018年6月上旬に発売した4チャンネル[[<tvar name=2>Special:MyLanguage/DJコントローラー</tvar>|DJコントローラー]]である。[[<tvar name=3>Special:MyLanguage/DDJ-SX2</tvar>|DDJ-SX2]]の直接後継機として、[[<tvar name=4>Special:MyLanguage/Serato DJ Pro</tvar>|Serato DJ Pro]]向けに設計された。
'''DDJ-SX3'''(ディーディージェイ・エスエックススリー)は、[[<tvar name=1>Special:MyLanguage/Pioneer DJ</tvar>|Pioneer DJ]](パイオニアDJ)が2018年6月上旬に発売した4チャンネル[[<tvar name=2>Special:MyLanguage/DJコントローラー</tvar>|DJコントローラー]]である。[[<tvar name=3>Special:MyLanguage/DDJ-SX2</tvar>|DDJ-SX2]]の直接後継機として、[[<tvar name=4>Special:MyLanguage/Serato DJ Pro</tvar>|Serato DJ Pro]]向けに設計された。


DDJ-SX3は、SX2の基本レイアウトと4チャンネル・スタンドアロンミキサー機能を継承しつつ、'''Dual USB'''、'''3系統マイク入力'''、マイク用EQ/コンプレッサー/リバーブ、Sound Color FX、Key Shift/Key Sync/Pitch Playなどを追加した。クラブDJに加え、ウェディング、企業イベント、モバイルDJ、MCを含む現場運用を強く意識したモデルである。
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DDJ-SX3は、SX2の基本レイアウトと4チャンネル・スタンドアロンミキサー機能を継承しつつ、'''Dual USB'''、'''3系統マイク入力'''、マイク用[[<tvar name=20>Special:MyLanguage/EQ</tvar>|EQ]]/[[<tvar name=21>Special:MyLanguage/Compressor</tvar>|コンプレッサー]]/[[<tvar name=22>Special:MyLanguage/Reverb</tvar>|リバーブ]]、[[<tvar name=23>Special:MyLanguage/Sound Color FX</tvar>|Sound Color FX]]、[[<tvar name=24>Special:MyLanguage/Key Shift</tvar>|Key Shift]]/[[<tvar name=25>Special:MyLanguage/Key Sync</tvar>|Key Sync]]/[[<tvar name=26>Special:MyLanguage/Pitch Play</tvar>|Pitch Play]]などを追加した。クラブDJに加え、ウェディング、企業イベント、モバイルDJ、MCを含む現場運用を強く意識したモデルである。


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DDJ-SX3はSX名称を持つ最終世代となり、2026年現在'''DDJ-SX4という直接後継モデルは発売されていない'''。
DDJ-SX3はSX名称を持つ最終世代となり、2026年現在'''DDJ-SX4という直接後継モデルは発売されていない'''。


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== 概要 ==
== 概要 ==
DDJ-SX3は4デッキ・4チャンネル構成のSerato DJ Pro用パフォーマンスコントローラーである。
DDJ-SX3は4デッキ・4チャンネル構成のSerato DJ Pro用パフォーマンスコントローラーである。


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左右の大型ジョグ、マルチカラーPerformance Pads、中央4チャンネルミキサーというSX系の基本構造を維持し、外部CDJ・ターンテーブル入力、XLR/RCA MASTER、BOOTH出力を搭載する。
左右の大型ジョグ、マルチカラーPerformance Pads、中央4チャンネルミキサーというSX系の基本構造を維持し、外部CDJ・ターンテーブル入力、XLR/RCA MASTER、BOOTH出力を搭載する。


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最大の世代差は、DJ交代とMC/スピーチを含むイベント運用への対応である。2台のPC/Macを同時接続できるDual USBと、最大3人が同時利用できるマイク入力を追加し、DJプレイ以外の現場進行も一台で処理しやすくした。
最大の世代差は、DJ交代とMC/スピーチを含むイベント運用への対応である。2台のPC/Macを同時接続できるDual USBと、最大3人が同時利用できるマイク入力を追加し、DJプレイ以外の現場進行も一台で処理しやすくした。


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== 発売と前モデルとの関係 ==
== 発売と前モデルとの関係 ==
Pioneer DJは2018年5月31日にDDJ-SX3を発表し、6月上旬から販売した。
Pioneer DJは2018年5月31日にDDJ-SX3を発表し、6月上旬から販売した。


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前モデルDDJ-SX2は2014年9月発売で、Serato Flip、DVS、マルチカラーPerformance Padsなどを特徴としていた。
前モデルDDJ-SX2は2014年9月発売で、Serato Flip、DVS、マルチカラーPerformance Padsなどを特徴としていた。


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SX3ではこれらのパフォーマンス機能を継承しながら、Pioneer DJがSX2の利用者として認識していた'''モバイルDJ、ウェディングDJ、企業イベントDJ'''のニーズをより明確に取り込んだ。
SX3ではこれらのパフォーマンス機能を継承しながら、Pioneer DJがSX2の利用者として認識していた'''モバイルDJ、ウェディングDJ、企業イベントDJ'''のニーズをより明確に取り込んだ。


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このためSX3は、純粋なコントローラーパフォーマンス能力だけでなく、交代、バックアップPC、複数マイク、アナウンスなどイベント運用全体を重視した設計となった。
このためSX3は、純粋なコントローラーパフォーマンス能力だけでなく、交代、バックアップPC、複数マイク、アナウンスなどイベント運用全体を重視した設計となった。


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== Dual USB ==
== Dual USB ==
リアパネルにUSB Type-B端子を2系統備える。
リアパネルにUSB Type-B端子を2系統備える。


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2台のPC/Macを同時に接続し、Serato DJ Proを使用するDJ同士でシームレスに交代できる。
2台のPC/Macを同時に接続し、Serato DJ Proを使用するDJ同士でシームレスに交代できる。


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また、2台目をバックアップPCとして待機させることもできる。
また、2台目をバックアップPCとして待機させることもできる。


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従来のSX/SX2はUSB Type-B端子1系統であり、DJ交代時には接続の切り替えが必要だった。SX3のDual USBは、イベント現場で音を止めずにDJを交代するための重要な改良である。
従来のSX/SX2はUSB Type-B端子1系統であり、DJ交代時には接続の切り替えが必要だった。SX3のDual USBは、イベント現場で音を止めずにDJを交代するための重要な改良である。


<!--T:15-->
== 3系統マイク入力 ==
== 3系統マイク入力 ==
DDJ-SX3は最大3系統のマイク入力を備える。
DDJ-SX3は最大3系統のマイク入力を備える。


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リアパネルの2系統に加え、フロントパネルへ専用マイク入力1系統を追加した。
リアパネルの2系統に加え、フロントパネルへ専用マイク入力1系統を追加した。


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フロントの専用マイク入力は4つのミキサーチャンネルを占有せずに使用できるため、4デッキ/4チャンネルのDJプレイを維持したままMCや司会音声を加えられる。
フロントの専用マイク入力は4つのミキサーチャンネルを占有せずに使用できるため、4デッキ/4チャンネルのDJプレイを維持したままMCや司会音声を加えられる。


<!--T:18-->
3系統を同時使用すれば、DJ、司会、ゲストスピーカー、ボーカリストなど複数人が同時にマイクを使用できる。
3系統を同時使用すれば、DJ、司会、ゲストスピーカー、ボーカリストなど複数人が同時にマイクを使用できる。


<!--T:19-->
== マイク処理 ==
== マイク処理 ==
SX3ではマイク系の信号処理が大幅に強化された。
SX3ではマイク系の信号処理が大幅に強化された。


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各マイクに対して以下の処理を利用できる。
各マイクに対して以下の処理を利用できる。


* 3バンドEQ
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* Low Cut Filter
* 3バンド[[<tvar name=27>Special:MyLanguage/EQ</tvar>|EQ]]
* Compressor
* [[<tvar name=28>Special:MyLanguage/Low-cut filter</tvar>|Low Cut Filter]]
* Reverb
* [[<tvar name=29>Special:MyLanguage/Compressor</tvar>|Compressor]]
* [[<tvar name=30>Special:MyLanguage/Reverb</tvar>|Reverb]]


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さらにリア側2系統のマイク入力にはSound Color FXやSerato DJ Pro FXも適用できる。
さらにリア側2系統のマイク入力にはSound Color FXやSerato DJ Pro FXも適用できる。


<!--T:23-->
この構成は、DJミックスとMC/スピーチの双方を一台で扱うイベント運用に適している。
この構成は、DJミックスとMC/スピーチの双方を一台で扱うイベント運用に適している。


<!--T:24-->
== Sound Color FX ==
== Sound Color FX ==
4種類のSound Color FXを搭載する。
4種類のSound Color FXを搭載する。


* Filter
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* Echo
* [[<tvar name=31>Special:MyLanguage/Filter</tvar>|Filter]]
* Jet
* [[<tvar name=32>Special:MyLanguage/Delay</tvar>|Echo]]
* Noise
* [[<tvar name=33>Special:MyLanguage/Jet</tvar>|Jet]]
* [[<tvar name=34>Special:MyLanguage/Noise</tvar>|Noise]]


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各チャンネルのColorノブを用いて直感的に処理できる。
各チャンネルのColorノブを用いて直感的に処理できる。


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Sound Color FXはDJM系列で広く使われる操作概念であり、SX3ではSeratoコントローラー環境へ統合されている。
Sound Color FXはDJM系列で広く使われる操作概念であり、SX3ではSeratoコントローラー環境へ統合されている。


<!--T:28-->
== Performance Pads ==
== Performance Pads ==
各デッキに8個のマルチカラーPerformance Padsを備える。
各デッキに8個のマルチカラーPerformance Padsを備える。


<!--T:29-->
Hot Cue、Sampler、Roll、Slicerなどに加え、Pitch Play等を含む複数のSerato DJ Pro機能を操作できる。
Hot Cue、Sampler、Roll、Slicerなどに加え、Pitch Play等を含む複数のSerato DJ Pro機能を操作できる。


<!--T:30-->
パッド色と点灯状態は選択モードや演奏状態と連動し、PC画面を見続けずに操作状態を把握しやすい。
パッド色と点灯状態は選択モードや演奏状態と連動し、PC画面を見続けずに操作状態を把握しやすい。


<!--T:31-->
== Key Shift / Key Sync / Pitch Play ==
== Key Shift / Key Sync / Pitch Play ==
SX3にはSerato Pitch 'n Time DJのライセンスが付属し、キー関連の高度な機能へ対応する。
SX3にはSerato Pitch 'n Time DJのライセンスが付属し、キー関連の高度な機能へ対応する。


'''Key Shift'''は楽曲キーを半音単位で変更する。
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'''[[<tvar name=35>Special:MyLanguage/Key Shift</tvar>|Key Shift]]'''は楽曲キーを半音単位で変更する。


'''Key Sync'''はミックス対象曲のキーを自動的に合わせる。
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'''[[<tvar name=36>Special:MyLanguage/Key Sync</tvar>|Key Sync]]'''はミックス対象曲のキーを自動的に合わせる。


'''Pitch Play'''はHot Cueを異なる音程へ割り当て、Performance Padsを鍵盤的に使用する機能である。
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'''[[<tvar name=37>Special:MyLanguage/Pitch Play</tvar>|Pitch Play]]'''はHot Cueを異なる音程へ割り当て、Performance Padsを鍵盤的に使用する機能である。


<!--T:35-->
これにより、単なるテンポ同期だけでなく、ハーモニックミキシングやリアルタイムリミックスへ対応する。
これにより、単なるテンポ同期だけでなく、ハーモニックミキシングやリアルタイムリミックスへ対応する。


<!--T:36-->
== ジョグホイール ==
== ジョグホイール ==
大型ジョグとOn Jog Displayを搭載する。
大型ジョグとOn Jog Displayを搭載する。


SX3ではSX2より低レイテンシー化され、スクラッチ時の応答が改善された。
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SX3ではSX2より[[<tvar name=38>Special:MyLanguage/Latency</tvar>|低レイテンシー化]]され、スクラッチ時の応答が改善された。


<!--T:38-->
On Jog Displayでは再生位置等を確認でき、パフォーマンス中の視線移動を減らす。
On Jog Displayでは再生位置等を確認でき、パフォーマンス中の視線移動を減らす。


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== 4チャンネルスタンドアロンミキサー ==
== 4チャンネルスタンドアロンミキサー ==
SX3は4系統の外部入力を備え、PCを介さずに外部CDJやターンテーブルをミックスできる。
SX3は4系統の外部入力を備え、PCを介さずに外部CDJやターンテーブルをミックスできる。


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{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
! 入力 !! 構成
! 入力 !! 構成
|-
|-
| LINE / PHONO || RCA ×2系統
| [[<tvar name=39>Special:MyLanguage/Line</tvar>|LINE]] / [[<tvar name=40>Special:MyLanguage/Phono</tvar>|PHONO]] || [[<tvar name=41>Special:MyLanguage/RCA</tvar>|RCA]] ×2系統
|-
|-
| LINE || RCA ×2系統
| [[<tvar name=42>Special:MyLanguage/Line</tvar>|LINE]] || RCA ×2系統
|}
|}


DVS Expansion Packを利用すれば、外部CDJやターンテーブルからSerato DJ Proデッキをコントロールする構成も可能。
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[[<tvar name=52>Special:MyLanguage/DVS</tvar>|DVS]] Expansion Packを利用すれば、外部CDJやターンテーブルからSerato DJ Proデッキをコントロールする構成も可能。


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== オーディオと接続 ==
== オーディオと接続 ==
{| class="wikitable"
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Line 120: Line 162:
| 全高調波歪率 || 0.003 %(USB)、0.005 %(LINE)
| 全高調波歪率 || 0.003 %(USB)、0.005 %(LINE)
|-
|-
| LINE/PHONO入力 || RCA ×2
| [[<tvar name=43>Special:MyLanguage/Line</tvar>|LINE]]/[[<tvar name=44>Special:MyLanguage/Phono</tvar>|PHONO]]入力 || [[<tvar name=45>Special:MyLanguage/RCA</tvar>|RCA]] ×2
|-
|-
| LINE入力 || RCA ×2
| [[<tvar name=46>Special:MyLanguage/Line</tvar>|LINE]]入力 || RCA ×2
|-
|-
| MIC入力 || 3系統
| MIC入力 || 3系統
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|-
| MASTER OUT || XLR ×1、RCA ×1
| MASTER OUT || [[<tvar name=47>Special:MyLanguage/XLR</tvar>|XLR]] ×1、[[<tvar name=48>Special:MyLanguage/RCA</tvar>|RCA]] ×1
|-
|-
| BOOTH OUT || 1/4インチTRS ×1系統
| BOOTH OUT || 1/4インチ[[<tvar name=49>Special:MyLanguage/TRS</tvar>|TRS]] ×1系統
|-
|-
| PHONES || 1/4インチ ×1、3.5 mm ×1
| PHONES || [[<tvar name=50>Special:MyLanguage/TRS</tvar>|1/4インチ]] ×1、[[<tvar name=51>Special:MyLanguage/TRS</tvar>|3.5 mm]] ×1
|-
|-
| USB || USB Type-B ×2
| USB || USB Type-B ×2
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|}
|}


<!--T:43-->
== Serato DJ Pro ==
== Serato DJ Pro ==
DDJ-SX3はSerato DJ Pro専用コントローラーとして発売された。
DDJ-SX3はSerato DJ Pro専用コントローラーとして発売された。


<!--T:44-->
接続によってSerato DJ ProをHardware Unlock的に利用でき、発売時にはSerato FlipとPitch 'n Time DJのExpansion Pack Voucherが付属した。
接続によってSerato DJ ProをHardware Unlock的に利用でき、発売時にはSerato FlipとPitch 'n Time DJのExpansion Pack Voucherが付属した。


<!--T:45-->
SX2世代ではSerato FlipとDVSが大きな追加要素だったのに対し、SX3ではSeratoのキー操作機能とイベント運用機能が重視された。
SX2世代ではSerato FlipとDVSが大きな追加要素だったのに対し、SX3ではSeratoのキー操作機能とイベント運用機能が重視された。


<!--T:46-->
== DDJ-SX2との主な違い ==
== DDJ-SX2との主な違い ==
{| class="wikitable"
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| MIC || 2系統 || 3系統
| MIC || 2系統 || 3系統
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| マイク処理 || 基本レベル/EQ系 || EQ、Low Cut、Compressor、Reverb
| マイク処理 || 基本レベル/[[<tvar name=53>Special:MyLanguage/EQ</tvar>|EQ]]系 || [[<tvar name=54>Special:MyLanguage/EQ</tvar>|EQ]]、[[<tvar name=55>Special:MyLanguage/Low-cut filter</tvar>|Low Cut]]、[[<tvar name=56>Special:MyLanguage/Compressor</tvar>|Compressor]]、[[<tvar name=57>Special:MyLanguage/Reverb</tvar>|Reverb]]
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| Sound Color FX || 基本Filter中心 || Filter / Echo / Jet / Noise
| Sound Color FX || 基本[[<tvar name=58>Special:MyLanguage/Filter</tvar>|Filter]]中心 || [[<tvar name=59>Special:MyLanguage/Filter</tvar>|Filter]] / [[<tvar name=60>Special:MyLanguage/Delay</tvar>|Echo]] / [[<tvar name=61>Special:MyLanguage/Jet</tvar>|Jet]] / [[<tvar name=62>Special:MyLanguage/Noise</tvar>|Noise]]
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|-
| キー操作 || 後年対応あり || Key Shift / Key Sync / Pitch Playを前面統合
| キー操作 || 後年対応あり || [[<tvar name=63>Special:MyLanguage/Key Shift</tvar>|Key Shift]] / [[<tvar name=64>Special:MyLanguage/Key Sync</tvar>|Key Sync]] / [[<tvar name=65>Special:MyLanguage/Pitch Play</tvar>|Pitch Play]]を前面統合
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| ジョグ || SX2改良版 || さらに低レイテンシー
| ジョグ || SX2改良版 || さらに[[<tvar name=66>Special:MyLanguage/Latency</tvar>|低レイテンシー]]
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| 主な訴求 || Serato Flip / DVS / pad performance || イベント運用 / DJ交代 / MC / harmonic performance
| 主な訴求 || Serato Flip / DVS / pad performance || イベント運用 / DJ交代 / MC / harmonic performance
|}
|}


<!--T:47-->
== 2018年の無償点検・修理 ==
== 2018年の無償点検・修理 ==
2018年8月、Pioneer DJは一部DDJ-SX3について無償点検・修理を案内した。
2018年8月、Pioneer DJは一部DDJ-SX3について無償点検・修理を案内した。


<!--T:48-->
対象となる一部製品では、本体内部部品の不具合により、使用中に'''音声が出力されなくなる'''、または'''表示LEDがすべて消灯する'''症状が発生する可能性が確認された。
対象となる一部製品では、本体内部部品の不具合により、使用中に'''音声が出力されなくなる'''、または'''表示LEDがすべて消灯する'''症状が発生する可能性が確認された。


<!--T:49-->
公式案内では、本体底面または梱包箱のシリアルラベルを確認し、バーコード横に黒い識別マークがない個体が対象とされた。識別マークのある個体は対象外とされた。
公式案内では、本体底面または梱包箱のシリアルラベルを確認し、バーコード横に黒い識別マークがない個体が対象とされた。識別マークのある個体は対象外とされた。


<!--T:50-->
中古機を購入する場合、このサービス情報を確認する価値がある。
中古機を購入する場合、このサービス情報を確認する価値がある。


<!--T:51-->
== SX系列の最終世代 ==
== SX系列の最終世代 ==
DDJ-SX3以降、'''DDJ-SX4'''という型番の直接後継機は発売されていない。
DDJ-SX3以降、'''DDJ-SX4'''という型番の直接後継機は発売されていない。


<!--T:52-->
Pioneer DJの4チャンネルSerato対応コントローラーは、その後[[<tvar name=5>Special:MyLanguage/DDJ-1000SRT</tvar>|DDJ-1000SRT]]、[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/DDJ-FLX10</tvar>|DDJ-FLX10]]など別系列へ展開された。
Pioneer DJの4チャンネルSerato対応コントローラーは、その後[[<tvar name=5>Special:MyLanguage/DDJ-1000SRT</tvar>|DDJ-1000SRT]]、[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/DDJ-FLX10</tvar>|DDJ-FLX10]]など別系列へ展開された。


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したがってSX3は、2012年のDDJ-SXから続いた「SX」という名称の三世代系列の最終モデルとして位置づけられる。
したがってSX3は、2012年のDDJ-SXから続いた「SX」という名称の三世代系列の最終モデルとして位置づけられる。


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== 中古機として使用する場合 ==
== 中古機として使用する場合 ==
DDJ-SX3は2026年時点でアーカイブ製品。
DDJ-SX3は2026年時点でアーカイブ製品。


<!--T:55-->
確認項目は以下。
確認項目は以下。


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* 2018年無償点検対象個体か
* 2018年無償点検対象個体か
* Serato DJ Proとの現行互換性
* Serato DJ Proとの現行互換性
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* ACアダプター
* ACアダプター


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特にSX3はモバイルDJ用途で長時間使用された中古個体も多いため、端子、フェーダー、マイク入力、USB端子の物理状態を確認するとよい。
特にSX3はモバイルDJ用途で長時間使用された中古個体も多いため、端子、フェーダー、マイク入力、USB端子の物理状態を確認するとよい。


<!--T:58-->
== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[<tvar name=7>Special:MyLanguage/Pioneer DJ</tvar>|Pioneer DJ]]
* [[<tvar name=7>Special:MyLanguage/Pioneer DJ</tvar>|Pioneer DJ]]
Line 219: Line 277:
* [[<tvar name=19>Special:MyLanguage/モバイルDJ</tvar>|モバイルDJ]]
* [[<tvar name=19>Special:MyLanguage/モバイルDJ</tvar>|モバイルDJ]]


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== 参考資料 ==
== 参考資料 ==
* [https://www.pioneerdj.com/en/product/dj-controllers/ddj-sx3/ Pioneer DJ - DDJ-SX3]
* [https://www.pioneerdj.com/en/product/dj-controllers/ddj-sx3/ Pioneer DJ - DDJ-SX3]

Latest revision as of 04:21, 7 October 2026

DDJ-SX3(ディーディージェイ・エスエックススリー)は、Pioneer DJ(パイオニアDJ)が2018年6月上旬に発売した4チャンネルDJコントローラーである。DDJ-SX2の直接後継機として、Serato DJ Pro向けに設計された。

DDJ-SX3は、SX2の基本レイアウトと4チャンネル・スタンドアロンミキサー機能を継承しつつ、Dual USB、3系統マイク入力、マイク用EQ/コンプレッサー/リバーブ、Sound Color FX、Key Shift/Key Sync/Pitch Playなどを追加した。クラブDJに加え、ウェディング、企業イベント、モバイルDJ、MCを含む現場運用を強く意識したモデルである。

DDJ-SX3はSX名称を持つ最終世代となり、2026年現在DDJ-SX4という直接後継モデルは発売されていない。

概要

DDJ-SX3は4デッキ・4チャンネル構成のSerato DJ Pro用パフォーマンスコントローラーである。

左右の大型ジョグ、マルチカラーPerformance Pads、中央4チャンネルミキサーというSX系の基本構造を維持し、外部CDJ・ターンテーブル入力、XLR/RCA MASTER、BOOTH出力を搭載する。

最大の世代差は、DJ交代とMC/スピーチを含むイベント運用への対応である。2台のPC/Macを同時接続できるDual USBと、最大3人が同時利用できるマイク入力を追加し、DJプレイ以外の現場進行も一台で処理しやすくした。

発売と前モデルとの関係

Pioneer DJは2018年5月31日にDDJ-SX3を発表し、6月上旬から販売した。

前モデルDDJ-SX2は2014年9月発売で、Serato Flip、DVS、マルチカラーPerformance Padsなどを特徴としていた。

SX3ではこれらのパフォーマンス機能を継承しながら、Pioneer DJがSX2の利用者として認識していたモバイルDJ、ウェディングDJ、企業イベントDJのニーズをより明確に取り込んだ。

このためSX3は、純粋なコントローラーパフォーマンス能力だけでなく、交代、バックアップPC、複数マイク、アナウンスなどイベント運用全体を重視した設計となった。

Dual USB

リアパネルにUSB Type-B端子を2系統備える。

2台のPC/Macを同時に接続し、Serato DJ Proを使用するDJ同士でシームレスに交代できる。

また、2台目をバックアップPCとして待機させることもできる。

従来のSX/SX2はUSB Type-B端子1系統であり、DJ交代時には接続の切り替えが必要だった。SX3のDual USBは、イベント現場で音を止めずにDJを交代するための重要な改良である。

3系統マイク入力

DDJ-SX3は最大3系統のマイク入力を備える。

リアパネルの2系統に加え、フロントパネルへ専用マイク入力1系統を追加した。

フロントの専用マイク入力は4つのミキサーチャンネルを占有せずに使用できるため、4デッキ/4チャンネルのDJプレイを維持したままMCや司会音声を加えられる。

3系統を同時使用すれば、DJ、司会、ゲストスピーカー、ボーカリストなど複数人が同時にマイクを使用できる。

マイク処理

SX3ではマイク系の信号処理が大幅に強化された。

各マイクに対して以下の処理を利用できる。

さらにリア側2系統のマイク入力にはSound Color FXやSerato DJ Pro FXも適用できる。

この構成は、DJミックスとMC/スピーチの双方を一台で扱うイベント運用に適している。

Sound Color FX

4種類のSound Color FXを搭載する。

各チャンネルのColorノブを用いて直感的に処理できる。

Sound Color FXはDJM系列で広く使われる操作概念であり、SX3ではSeratoコントローラー環境へ統合されている。

Performance Pads

各デッキに8個のマルチカラーPerformance Padsを備える。

Hot Cue、Sampler、Roll、Slicerなどに加え、Pitch Play等を含む複数のSerato DJ Pro機能を操作できる。

パッド色と点灯状態は選択モードや演奏状態と連動し、PC画面を見続けずに操作状態を把握しやすい。

Key Shift / Key Sync / Pitch Play

SX3にはSerato Pitch 'n Time DJのライセンスが付属し、キー関連の高度な機能へ対応する。

Key Shiftは楽曲キーを半音単位で変更する。

Key Syncはミックス対象曲のキーを自動的に合わせる。

Pitch PlayはHot Cueを異なる音程へ割り当て、Performance Padsを鍵盤的に使用する機能である。

これにより、単なるテンポ同期だけでなく、ハーモニックミキシングやリアルタイムリミックスへ対応する。

ジョグホイール

大型ジョグとOn Jog Displayを搭載する。

SX3ではSX2より低レイテンシー化され、スクラッチ時の応答が改善された。

On Jog Displayでは再生位置等を確認でき、パフォーマンス中の視線移動を減らす。

4チャンネルスタンドアロンミキサー

SX3は4系統の外部入力を備え、PCを介さずに外部CDJやターンテーブルをミックスできる。

入力 構成
LINE / PHONO RCA ×2系統
LINE RCA ×2系統

DVS Expansion Packを利用すれば、外部CDJやターンテーブルからSerato DJ Proデッキをコントロールする構成も可能。

オーディオと接続

項目 仕様
ミキサーチャンネル 4
ソフトウェアデッキ 4
周波数特性 20 Hz - 20 kHz
S/N比 107 dB(USB)、96 dB(LINE)、87 dB(PHONO)、80 dB(MIC)
全高調波歪率 0.003 %(USB)、0.005 %(LINE)
LINE/PHONO入力 RCA ×2
LINE入力 RCA ×2
MIC入力 3系統
MASTER OUT XLR ×1、RCA ×1
BOOTH OUT 1/4インチTRS ×1系統
PHONES 1/4インチ ×1、3.5 mm ×1
USB USB Type-B ×2
電源 ACアダプター、DC 5 V
外形寸法 664 × 354.4 × 70.4 mm
質量 6.1 kg

Serato DJ Pro

DDJ-SX3はSerato DJ Pro専用コントローラーとして発売された。

接続によってSerato DJ ProをHardware Unlock的に利用でき、発売時にはSerato FlipとPitch 'n Time DJのExpansion Pack Voucherが付属した。

SX2世代ではSerato FlipとDVSが大きな追加要素だったのに対し、SX3ではSeratoのキー操作機能とイベント運用機能が重視された。

DDJ-SX2との主な違い

項目 DDJ-SX2 DDJ-SX3
発売 2014年9月下旬 2018年6月上旬
USB Type-B ×1 Type-B ×2
MIC 2系統 3系統
マイク処理 基本レベル/EQ系 EQ、Low Cut、Compressor、Reverb
Sound Color FX 基本Filter中心 Filter / Echo / Jet / Noise
キー操作 後年対応あり Key Shift / Key Sync / Pitch Playを前面統合
ジョグ SX2改良版 さらに低レイテンシー
主な訴求 Serato Flip / DVS / pad performance イベント運用 / DJ交代 / MC / harmonic performance

2018年の無償点検・修理

2018年8月、Pioneer DJは一部DDJ-SX3について無償点検・修理を案内した。

対象となる一部製品では、本体内部部品の不具合により、使用中に音声が出力されなくなる、または表示LEDがすべて消灯する症状が発生する可能性が確認された。

公式案内では、本体底面または梱包箱のシリアルラベルを確認し、バーコード横に黒い識別マークがない個体が対象とされた。識別マークのある個体は対象外とされた。

中古機を購入する場合、このサービス情報を確認する価値がある。

SX系列の最終世代

DDJ-SX3以降、DDJ-SX4という型番の直接後継機は発売されていない。

Pioneer DJの4チャンネルSerato対応コントローラーは、その後DDJ-1000SRT、DDJ-FLX10など別系列へ展開された。

したがってSX3は、2012年のDDJ-SXから続いた「SX」という名称の三世代系列の最終モデルとして位置づけられる。

中古機として使用する場合

DDJ-SX3は2026年時点でアーカイブ製品。

確認項目は以下。

  • 2018年無償点検対象個体か
  • Serato DJ Proとの現行互換性
  • OS・ドライバー
  • ファームウェア
  • USB A/B切替
  • 3系統MIC入力
  • ジョグ、Performance Pads、フェーダー
  • LINE/PHONO入力
  • XLR/RCA MASTER
  • BOOTH OUT
  • ACアダプター

特にSX3はモバイルDJ用途で長時間使用された中古個体も多いため、端子、フェーダー、マイク入力、USB端子の物理状態を確認するとよい。

関連項目

参考資料