JBL JRX218S: Difference between revisions

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JBL JRX218Sの構造、仕様、低域特性、アンプ接続を詳説
 
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'''JBL JRX218S'''は、[[<tvar name=1>Special:MyLanguage/JBL Professional</tvar>|JBL Professional]]のJRX200シリーズに属する、18インチのパッシブ型[[<tvar name=2>Special:MyLanguage/サブウーファー</tvar>|サブウーファー]]である。ライブサウンドおよび音楽再生システムで、フルレンジスピーカーの低域再生を補強・拡張する用途を想定したダイレクトラジエーション方式のキャビネットで、内蔵[[<tvar name=3>Special:MyLanguage/パワーアンプ</tvar>|パワーアンプ]]を持たない。
'''JBL JRX218S'''は、[[<tvar name=1>Special:MyLanguage/JBL Professional</tvar>|JBL Professional]]のJRX200シリーズに属する、18インチのパッシブ型[[<tvar name=2>Special:MyLanguage/サブウーファー</tvar>|サブウーファー]]である。ライブサウンドおよび音楽再生システムで、フルレンジスピーカーの低域再生を補強・拡張する用途を想定したダイレクトラジエーション方式のキャビネットで、内蔵[[<tvar name=3>Special:MyLanguage/パワーアンプ</tvar>|パワーアンプ]]を持たない。


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公称インピーダンスは4 Ω、連続許容入力は350 W、ピーク許容入力は1400 Wで、JBLは4 Ω負荷に対して350–700 Wのアンプ出力を推奨している。入力には2基のNeutrik speakON NL4を備え、両端子は並列接続されている。
公称インピーダンスは4 Ω、連続許容入力は350 W、ピーク許容入力は1400 Wで、JBLは4 Ω負荷に対して350–700 Wのアンプ出力を推奨している。入力には2基のNeutrik speakON NL4を備え、両端子は並列接続されている。


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== 基本仕様 ==
== 基本仕様 ==
JBL Professionalの製品ページおよび仕様書では、JRX218Sの主要仕様を次のように示している。
JBL Professionalの製品ページおよび仕様書では、JRX218Sの主要仕様を次のように示している。


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! 項目 !! 仕様
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== 低域特性 ==
== 低域特性 ==
JRX218Sの公称低域限界は、半空間(2π)条件で-10 dBが34 Hz、±3 dBが53 Hzである。したがって「34 Hzまで再生する」という仕様は、34 Hzまでほぼフラットな出力を維持するという意味ではない。メーカー仕様上、より平坦な帯域として示される±3 dB範囲の下限は53 Hzである。
JRX218Sの公称低域限界は、半空間(2π)条件で-10 dBが34 Hz、±3 dBが53 Hzである。したがって「34 Hzまで再生する」という仕様は、34 Hzまでほぼフラットな出力を維持するという意味ではない。メーカー仕様上、より平坦な帯域として示される±3 dB範囲の下限は53 Hzである。


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JBLの仕様書は2π(half-space)と4π(full-space)の双方を記載している。2π条件では床面などの境界面による放射条件を含むため、自由空間に相当する4π条件と比較して低域の測定条件が異なる。JRX218Sでは両条件の公称値の差は小さいが、[[<tvar name=4>Special:MyLanguage/サブウーファー</tvar>|サブウーファー]]の実際の再生結果は設置位置、境界面、[[<tvar name=5>Special:MyLanguage/ルームモード</tvar>|ルームモード]]などにも左右される。
JBLの仕様書は2π(half-space)と4π(full-space)の双方を記載している。2π条件では床面などの境界面による放射条件を含むため、自由空間に相当する4π条件と比較して低域の測定条件が異なる。JRX218Sでは両条件の公称値の差は小さいが、[[<tvar name=4>Special:MyLanguage/サブウーファー</tvar>|サブウーファー]]の実際の再生結果は設置位置、境界面、[[<tvar name=5>Special:MyLanguage/ルームモード</tvar>|ルームモード]]などにも左右される。


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18インチというドライバー径そのものは、再生可能な最低周波数を一意に決めない。PA用サブウーファーでは、低域限界だけでなく感度、最大音圧、耐入力、キャビネット容積、移動性などを含む設計上のトレードオフがある。
18インチというドライバー径そのものは、再生可能な最低周波数を一意に決めない。PA用サブウーファーでは、低域限界だけでなく感度、最大音圧、耐入力、キャビネット容積、移動性などを含む設計上のトレードオフがある。


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== ドライバーと許容入力 ==
== ドライバーと許容入力 ==
低域ドライバーにはM118-4を使用する。JBLは3インチのボイスコイルを備える18インチウーファーとして説明している。
低域ドライバーにはM118-4を使用する。JBLは3インチのボイスコイルを備える18インチウーファーとして説明している。


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350 Wのcontinuousおよび1400 Wのpeakという許容入力値は、JBLの仕様書によれば、6 dBのクレストファクターを持つランダムノイズを使用した100時間の試験に基づく。これは「1400 Wを連続的に入力できる」という意味ではなく、continuousとpeakは異なる条件の定格である。
350 Wのcontinuousおよび1400 Wのpeakという許容入力値は、JBLの仕様書によれば、6 dBのクレストファクターを持つランダムノイズを使用した100時間の試験に基づく。これは「1400 Wを連続的に入力できる」という意味ではなく、continuousとpeakは異なる条件の定格である。


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また、133 dB peak @ 1 mという最大音圧レベルは、仕様書上ではピーク許容入力を基にした半空間(2π)条件での計算値として示されている。
また、133 dB peak @ 1 mという最大音圧レベルは、仕様書上ではピーク許容入力を基にした半空間(2π)条件での計算値として示されている。


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== アンプとの組み合わせ ==
== アンプとの組み合わせ ==
JBLはJRX218Sに対し、4 Ω負荷で350–700 Wの[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/パワーアンプ</tvar>|パワーアンプ]]を推奨している。アンプを選定する際は、単にアンプの公称最大出力だけを見るのではなく、'''4 Ω負荷時の1チャンネルあたりの出力'''を確認する必要がある。
JBLはJRX218Sに対し、4 Ω負荷で350–700 Wの[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/パワーアンプ</tvar>|パワーアンプ]]を推奨している。アンプを選定する際は、単にアンプの公称最大出力だけを見るのではなく、'''4 Ω負荷時の1チャンネルあたりの出力'''を確認する必要がある。


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JRX218Sの公称インピーダンスは4 Ωであるため、1台を1チャンネルへ接続する場合、アンプは4 Ω負荷を安全に駆動できる必要がある。また、2台の4 Ωスピーカーを同一アンプチャンネルへ並列接続すると、理想化した公称負荷は2 Ωとなる。この場合はアンプが2 Ω負荷に正式対応していることに加え、電源容量、発熱、リミッター設定なども考慮する必要がある。
JRX218Sの公称インピーダンスは4 Ωであるため、1台を1チャンネルへ接続する場合、アンプは4 Ω負荷を安全に駆動できる必要がある。また、2台の4 Ωスピーカーを同一アンプチャンネルへ並列接続すると、理想化した公称負荷は2 Ωとなる。この場合はアンプが2 Ω負荷に正式対応していることに加え、電源容量、発熱、リミッター設定なども考慮する必要がある。


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== 入力端子と配線 ==
== 入力端子と配線 ==
リアパネルには2基のNeutrik speakON NL4を備え、両端子は並列接続されている。JBLのブロック図では、ウーファーはNL4の'''1+ / 1-'''へ接続され、'''2+ / 2-'''はウーファーには接続されていない。
リアパネルには2基のNeutrik speakON NL4を備え、両端子は並列接続されている。JBLのブロック図では、ウーファーはNL4の'''1+ / 1-'''へ接続され、'''2+ / 2-'''はウーファーには接続されていない。


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2基のNL4が並列であるため、一方をアンプ入力、もう一方を次のスピーカーへのリンクとして使用できる。ただし、リンク先を追加した場合にはアンプから見た総合負荷インピーダンスが変化する。複数台接続では、接続方法とアンプの最小負荷インピーダンスを確認する必要がある。
2基のNL4が並列であるため、一方をアンプ入力、もう一方を次のスピーカーへのリンクとして使用できる。ただし、リンク先を追加した場合にはアンプから見た総合負荷インピーダンスが変化する。複数台接続では、接続方法とアンプの最小負荷インピーダンスを確認する必要がある。


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== エンクロージャー ==
== エンクロージャー ==
キャビネットは19 mm(3/4インチ)のMDFを使用し、接着と機械的固定を併用した構造で、外装はブラックカーペット仕上げとなっている。前面には18ゲージのパンチングスチールグリルを備える。
キャビネットは19 mm(3/4インチ)のMDFを使用し、接着と機械的固定を併用した構造で、外装はブラックカーペット仕上げとなっている。前面には18ゲージのパンチングスチールグリルを備える。


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天面にはスピーカーポール用のレセプタクルを備え、オプションのSS3-BKポールを使用してミッド/ハイ用キャビネットを上部に設置できる。メーカー資料ではポールマウント径について35 mmまたは36 mmの表記が見られるため、アクセサリー選定ではJBL指定のSS3-BKとの適合を基準にするのが確実である。
天面にはスピーカーポール用のレセプタクルを備え、オプションのSS3-BKポールを使用してミッド/ハイ用キャビネットを上部に設置できる。メーカー資料ではポールマウント径について35 mmまたは36 mmの表記が見られるため、アクセサリー選定ではJBL指定のSS3-BKとの適合を基準にするのが確実である。


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== JRXシリーズでの使用 ==
== JRXシリーズでの使用 ==
JRX218Sは、フルレンジPAスピーカーの低域を補うパッシブサブウーファーとして設計されている。JRXシリーズのフルレンジキャビネットと組み合わせる場合でも、サブウーファーとトップスピーカーの帯域分割は別途[[<tvar name=7>Special:MyLanguage/クロスオーバー</tvar>|クロスオーバー]]またはDSPで行う必要がある。
JRX218Sは、フルレンジPAスピーカーの低域を補うパッシブサブウーファーとして設計されている。JRXシリーズのフルレンジキャビネットと組み合わせる場合でも、サブウーファーとトップスピーカーの帯域分割は別途[[<tvar name=7>Special:MyLanguage/クロスオーバー</tvar>|クロスオーバー]]またはDSPで行う必要がある。


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1台のサブウーファーを用いるシステムでは、左右チャンネルの低域を[[<tvar name=8>Special:MyLanguage/モノ</tvar>|モノ]]に合成してサブウーファーへ送る構成も可能である。サブウーファーを複数台使用する必要性は、メインスピーカーの台数だけでは決まらず、必要音圧、対象空間、設置位置、カバレッジ、電源およびアンプ構成などによって決まる。
1台のサブウーファーを用いるシステムでは、左右チャンネルの低域を[[<tvar name=8>Special:MyLanguage/モノ</tvar>|モノ]]に合成してサブウーファーへ送る構成も可能である。サブウーファーを複数台使用する必要性は、メインスピーカーの台数だけでは決まらず、必要音圧、対象空間、設置位置、カバレッジ、電源およびアンプ構成などによって決まる。


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== 公式資料間の表記差 ==
== 公式資料間の表記差 ==
JBLの現行製品ページは18インチウーファーを「cast frame」と説明する一方、2013年版のJRX218S仕様書本文では「stamped steel frame」と記載されている。公開一次資料間で表記が一致しないため、フレーム構造については製造時期や改訂履歴を確認せず一律に断定しない方が安全である。ドライバー型番については双方ともM118-4としている。
JBLの現行製品ページは18インチウーファーを「cast frame」と説明する一方、2013年版のJRX218S仕様書本文では「stamped steel frame」と記載されている。公開一次資料間で表記が一致しないため、フレーム構造については製造時期や改訂履歴を確認せず一律に断定しない方が安全である。ドライバー型番については双方ともM118-4としている。


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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[<tvar name=9>Special:MyLanguage/サブウーファー</tvar>|サブウーファー]]
* [[<tvar name=9>Special:MyLanguage/サブウーファー</tvar>|サブウーファー]]
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* [[<tvar name=15>Special:MyLanguage/インピーダンス</tvar>|インピーダンス]]
* [[<tvar name=15>Special:MyLanguage/インピーダンス</tvar>|インピーダンス]]


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== 参考資料 ==
== 参考資料 ==
* [https://jblpro.com/ja/products/jrx218s JBL Professional: JRX218S]
* [https://jblpro.com/ja/products/jrx218s JBL Professional: JRX218S]
* [https://jblpro.com/en/site_elements/jrx218s-spec-sheet JBL Professional: JRX218S 18" Compact Subwoofer — Spec Sheet]
* [https://jblpro.com/en/site_elements/jrx218s-spec-sheet JBL Professional: JRX218S 18" Compact Subwoofer — Spec Sheet]
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Latest revision as of 21:28, 29 September 2026

JBL JRX218Sは、JBL ProfessionalのJRX200シリーズに属する、18インチのパッシブ型サブウーファーである。ライブサウンドおよび音楽再生システムで、フルレンジスピーカーの低域再生を補強・拡張する用途を想定したダイレクトラジエーション方式のキャビネットで、内蔵パワーアンプを持たない。

公称インピーダンスは4 Ω、連続許容入力は350 W、ピーク許容入力は1400 Wで、JBLは4 Ω負荷に対して350–700 Wのアンプ出力を推奨している。入力には2基のNeutrik speakON NL4を備え、両端子は並列接続されている。

基本仕様

JBL Professionalの製品ページおよび仕様書では、JRX218Sの主要仕様を次のように示している。

項目 仕様
システム形式 18インチ・コンパクトサブウーファー
LFドライバー M118-4
公称インピーダンス 4 Ω
許容入力 350 W(continuous)
ピーク許容入力 1400 W
推奨アンプ出力 350–700 W @ 4 Ω
感度 98 dB SPL(1 W / 1 m)
最大音圧レベル 133 dB peak @ 1 m(メーカー計算値)
2π 周波数レンジ(-10 dB) 34 Hz – 250 Hz
2π 周波数特性(±3 dB) 53 Hz – 250 Hz
4π 周波数レンジ(-10 dB) 35 Hz – 250 Hz
4π 周波数特性(±3 dB) 54 Hz – 250 Hz
入力端子 Neutrik speakON NL4 ×2(parallel)
外形寸法 605 × 508 × 551 mm(H × W × D)
質量 32.2 kg
エンクロージャー 19 mm MDF、ブラックカーペット仕上げ

低域特性

JRX218Sの公称低域限界は、半空間(2π)条件で-10 dBが34 Hz、±3 dBが53 Hzである。したがって「34 Hzまで再生する」という仕様は、34 Hzまでほぼフラットな出力を維持するという意味ではない。メーカー仕様上、より平坦な帯域として示される±3 dB範囲の下限は53 Hzである。

JBLの仕様書は2π(half-space)と4π(full-space)の双方を記載している。2π条件では床面などの境界面による放射条件を含むため、自由空間に相当する4π条件と比較して低域の測定条件が異なる。JRX218Sでは両条件の公称値の差は小さいが、サブウーファーの実際の再生結果は設置位置、境界面、ルームモードなどにも左右される。

18インチというドライバー径そのものは、再生可能な最低周波数を一意に決めない。PA用サブウーファーでは、低域限界だけでなく感度、最大音圧、耐入力、キャビネット容積、移動性などを含む設計上のトレードオフがある。

ドライバーと許容入力

低域ドライバーにはM118-4を使用する。JBLは3インチのボイスコイルを備える18インチウーファーとして説明している。

350 Wのcontinuousおよび1400 Wのpeakという許容入力値は、JBLの仕様書によれば、6 dBのクレストファクターを持つランダムノイズを使用した100時間の試験に基づく。これは「1400 Wを連続的に入力できる」という意味ではなく、continuousとpeakは異なる条件の定格である。

また、133 dB peak @ 1 mという最大音圧レベルは、仕様書上ではピーク許容入力を基にした半空間(2π)条件での計算値として示されている。

アンプとの組み合わせ

JBLはJRX218Sに対し、4 Ω負荷で350–700 Wのパワーアンプを推奨している。アンプを選定する際は、単にアンプの公称最大出力だけを見るのではなく、4 Ω負荷時の1チャンネルあたりの出力を確認する必要がある。

JRX218Sの公称インピーダンスは4 Ωであるため、1台を1チャンネルへ接続する場合、アンプは4 Ω負荷を安全に駆動できる必要がある。また、2台の4 Ωスピーカーを同一アンプチャンネルへ並列接続すると、理想化した公称負荷は2 Ωとなる。この場合はアンプが2 Ω負荷に正式対応していることに加え、電源容量、発熱、リミッター設定なども考慮する必要がある。

入力端子と配線

リアパネルには2基のNeutrik speakON NL4を備え、両端子は並列接続されている。JBLのブロック図では、ウーファーはNL4の1+ / 1-へ接続され、2+ / 2-はウーファーには接続されていない。

2基のNL4が並列であるため、一方をアンプ入力、もう一方を次のスピーカーへのリンクとして使用できる。ただし、リンク先を追加した場合にはアンプから見た総合負荷インピーダンスが変化する。複数台接続では、接続方法とアンプの最小負荷インピーダンスを確認する必要がある。

エンクロージャー

キャビネットは19 mm(3/4インチ)のMDFを使用し、接着と機械的固定を併用した構造で、外装はブラックカーペット仕上げとなっている。前面には18ゲージのパンチングスチールグリルを備える。

天面にはスピーカーポール用のレセプタクルを備え、オプションのSS3-BKポールを使用してミッド/ハイ用キャビネットを上部に設置できる。メーカー資料ではポールマウント径について35 mmまたは36 mmの表記が見られるため、アクセサリー選定ではJBL指定のSS3-BKとの適合を基準にするのが確実である。

JRXシリーズでの使用

JRX218Sは、フルレンジPAスピーカーの低域を補うパッシブサブウーファーとして設計されている。JRXシリーズのフルレンジキャビネットと組み合わせる場合でも、サブウーファーとトップスピーカーの帯域分割は別途クロスオーバーまたはDSPで行う必要がある。

1台のサブウーファーを用いるシステムでは、左右チャンネルの低域をモノに合成してサブウーファーへ送る構成も可能である。サブウーファーを複数台使用する必要性は、メインスピーカーの台数だけでは決まらず、必要音圧、対象空間、設置位置、カバレッジ、電源およびアンプ構成などによって決まる。

公式資料間の表記差

JBLの現行製品ページは18インチウーファーを「cast frame」と説明する一方、2013年版のJRX218S仕様書本文では「stamped steel frame」と記載されている。公開一次資料間で表記が一致しないため、フレーム構造については製造時期や改訂履歴を確認せず一律に断定しない方が安全である。ドライバー型番については双方ともM118-4としている。

関連項目

参考資料