Daw.wikiの多言語記事設計: Difference between revisions

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daw.wikiの多言語記事、原典言語、翻訳、内部リンクに関する基本設計を記述
 
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'''daw.wikiの多言語記事設計'''は、daw.wikiにおける多言語記事の原典、翻訳、内部リンク、および言語間の関係を定めるための基本設計である。
'''daw.wikiの多言語記事設計'''は、daw.wikiにおける多言語記事の原典、翻訳、内部リンク、および言語間の関係を定めるための基本設計である。


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daw.wikiでは、サイト全体で単一の原典言語を固定しない。代わりに、'''各記事がそれぞれ原典言語(source language)を持つ'''。たとえば、音楽理論の記事が日本語を原典として作成される一方、楽器、音響機器、ソフトウェアなどの記事が英語を原典として作成されることがあり得る。
daw.wikiでは、サイト全体で単一の原典言語を固定しない。代わりに、'''各記事がそれぞれ原典言語(source language)を持つ'''。たとえば、音楽理論の記事が日本語を原典として作成される一方、楽器、音響機器、ソフトウェアなどの記事が英語を原典として作成されることがあり得る。


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== 基本原則 ==
== 基本原則 ==
一つの記事は、原典言語と翻訳言語の数にかかわらず、論理的には一意の記事として扱う。
一つの記事は、原典言語と翻訳言語の数にかかわらず、論理的には一意の記事として扱う。


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たとえば、ある記事Aが英語を原典とし、別の記事Bが日本語を原典としていても、AとBはそれぞれ一つの記事であり、その日本語版、英語版、韓国語版などは同一記事の言語別表現として扱う。
たとえば、ある記事Aが英語を原典とし、別の記事Bが日本語を原典としていても、AとBはそれぞれ一つの記事であり、その日本語版、英語版、韓国語版などは同一記事の言語別表現として扱う。


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したがって、daw.wikiの多言語構造は「言語ごとに別の百科事典を作る」方式ではなく、'''一つの知識グラフを複数の言語で表現する'''方式を基本とする。
したがって、daw.wikiの多言語構造は「言語ごとに別の百科事典を作る」方式ではなく、'''一つの知識グラフを複数の言語で表現する'''方式を基本とする。


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== 原典言語 ==
== 原典言語 ==
記事の原典言語は、記事の主題、一次資料、執筆者の専門性などを考慮し、その記事を最も自然かつ正確に記述できる言語から選択できる。
記事の原典言語は、記事の主題、一次資料、執筆者の専門性などを考慮し、その記事を最も自然かつ正確に記述できる言語から選択できる。


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たとえば、次のような運用が可能である。
たとえば、次のような運用が可能である。


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* 音符や拍子などの音楽理論記事を日本語から執筆する。
* 音符や拍子などの音楽理論記事を日本語から執筆する。
* Roland TR-808などの機材記事を英語から執筆する。
* Roland TR-808などの機材記事を英語から執筆する。
* 将来、他言語を母語とする執筆者が、その言語から記事を執筆する。
* 将来、他言語を母語とする執筆者が、その言語から記事を執筆する。


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原典言語は記事作成時に定め、その後は原則として固定する。サイト全体に単一の原典言語を要求しないことにより、将来、異なる言語圏の執筆者が参加した場合にも、それぞれが最も適切な言語で原典記事を作成できる。
原典言語は記事作成時に定め、その後は原則として固定する。サイト全体に単一の原典言語を要求しないことにより、将来、異なる言語圏の執筆者が参加した場合にも、それぞれが最も適切な言語で原典記事を作成できる。


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== 翻訳 ==
== 翻訳 ==
翻訳は逐語的な置換を目的としない。
翻訳は逐語的な置換を目的としない。


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翻訳版は、'''原典記事の内容、論旨、事実関係、および記事としての同一性を維持しながら、対象言語として自然な文章に表現する'''ことを基本とする。
翻訳版は、'''原典記事の内容、論旨、事実関係、および記事としての同一性を維持しながら、対象言語として自然な文章に表現する'''ことを基本とする。


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したがって、原典に存在する説明上の分類、重要な例、論理構造などは原則として維持する一方、語順、表現、専門用語、文法上の形などは対象言語に合わせて自然に調整できる。
したがって、原典に存在する説明上の分類、重要な例、論理構造などは原則として維持する一方、語順、表現、専門用語、文法上の形などは対象言語に合わせて自然に調整できる。


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翻訳版は独立した別記事ではなく、原典記事の別言語表現として管理する。
翻訳版は独立した別記事ではなく、原典記事の別言語表現として管理する。


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== 内部リンク ==
== 内部リンク ==
内部リンクは、言語ごとに独立した知識グラフを構築しない。
内部リンクは、言語ごとに独立した知識グラフを構築しない。


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記事Aから記事Bへのリンクが存在する場合、その基本的な関係は常に
記事Aから記事Bへのリンクが存在する場合、その基本的な関係は常に


  A → B
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A → B


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という一つの関係として扱う。
という一つの関係として扱う。


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Aの原典言語が英語であり、Bの原典言語が日本語であっても、この関係は変化しない。Aの日本語版からBを参照する場合も、Bの英語版からAを参照する場合も、各言語で別の概念を作成するのではなく、それぞれ同一の記事Aおよび記事Bを参照する。
Aの原典言語が英語であり、Bの原典言語が日本語であっても、この関係は変化しない。Aの日本語版からBを参照する場合も、Bの英語版からAを参照する場合も、各言語で別の概念を作成するのではなく、それぞれ同一の記事Aおよび記事Bを参照する。


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翻訳対象となる内部リンクでは、原典ページを共通のリンク先として保持し、表示文字列を各言語で自然に翻訳する。これにより、記事執筆時点で他言語におけるページ名や表示名をあらかじめ決定する必要はない。
翻訳対象となる内部リンクでは、原典ページを共通のリンク先として保持し、表示文字列を各言語で自然に翻訳する。これにより、記事執筆時点で他言語におけるページ名や表示名をあらかじめ決定する必要はない。


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MediaWiki Translate extensionの多言語リンク機構を利用し、必要に応じて <code>Special:MyLanguage</code> などを用いて、利用者の言語環境に対応する記事版へ誘導する。
MediaWiki Translate extensionの多言語リンク機構を利用し、必要に応じて <code>Special:MyLanguage</code> などを用いて、利用者の言語環境に対応する記事版へ誘導する。


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== 記事と言語版の関係 ==
== 記事と言語版の関係 ==
概念上の構造は次のように整理できる。
概念上の構造は次のように整理できる。


  Article A
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Article A
  ├─ source language
  ├─ source language
  ├─ Japanese representation
  ├─ Japanese representation
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  └─ other language representations
  └─ other language representations


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ここで各言語版は別個の概念ではなく、Article Aという一つの記事の表現である。
ここで各言語版は別個の概念ではなく、Article Aという一つの記事の表現である。


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MediaWiki内部では各翻訳ページが個別のページおよびリビジョンとして保存されるが、daw.wikiの編集設計上は、一つの記事に複数の言語表現が存在すると考える。
MediaWiki内部では各翻訳ページが個別のページおよびリビジョンとして保存されるが、daw.wikiの編集設計上は、一つの記事に複数の言語表現が存在すると考える。


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== 検索流入と言語 ==
== 検索流入と言語 ==
各言語版には個別のURLが存在するため、検索エンジンは各言語の本文を個別にクロール、インデックスできる。
各言語版には個別のURLが存在するため、検索エンジンは各言語の本文を個別にクロール、インデックスできる。


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検索流入時には、検索エンジンが利用者の検索言語や検索環境などに応じて適切な言語版を入口として提示し、その後のサイト内移動ではMediaWikiの言語設定および多言語リンク機構が利用される。
検索流入時には、検索エンジンが利用者の検索言語や検索環境などに応じて適切な言語版を入口として提示し、その後のサイト内移動ではMediaWikiの言語設定および多言語リンク機構が利用される。


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したがって、多言語化にあたっては各言語版の本文だけでなく、言語間リンク、<code>hreflang</code>、canonicalなどの出力についても必要に応じて確認する。
したがって、多言語化にあたっては各言語版の本文だけでなく、言語間リンク、<code>hreflang</code>、canonicalなどの出力についても必要に応じて確認する。


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== 記事ソース ==
== 記事ソース ==
翻訳対象となる記事ソースは、原則として次の形式を用いる。
翻訳対象となる記事ソースは、原則として次の形式を用いる。


  <code>&lt;languages /&gt;</code>
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<code>&lt;languages /&gt;</code>
   
   
  <code>&lt;translate&gt;</code>
  <code>&lt;translate&gt;</code>
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  <code>&lt;/translate&gt;</code>
  <code>&lt;/translate&gt;</code>


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内部リンクについても、翻訳版でリンク先記事の同一性が失われない形式を用いる。
内部リンクについても、翻訳版でリンク先記事の同一性が失われない形式を用いる。


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== 設計上の目的 ==
== 設計上の目的 ==
この設計の目的は、次の三点を同時に満たすことである。
この設計の目的は、次の三点を同時に満たすことである。


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* 記事ごとに最適な原典言語を選択できること。
* 記事ごとに最適な原典言語を選択できること。
* 言語が増えても、記事間の意味的なリンク関係を一意に維持できること。
* 言語が増えても、記事間の意味的なリンク関係を一意に維持できること。
* 執筆者や翻訳者が、不要な言語間調整を毎回判断しなくても運用できること。
* 執筆者や翻訳者が、不要な言語間調整を毎回判断しなくても運用できること。


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このため、daw.wikiでは'''サイト全体に母語を定めず、各記事に原典言語を持たせる'''。各記事は一意であり、その内容を必要な言語で表現するという構造を基本とする。
このため、daw.wikiでは'''サイト全体に母語を定めず、各記事に原典言語を持たせる'''。各記事は一意であり、その内容を必要な言語で表現するという構造を基本とする。


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== 参考資料 ==
== 参考資料 ==
* [https://www.mediawiki.org/wiki/Help:Extension:Translate/Page_translation_administration MediaWiki: Help:Extension:Translate/Page translation administration]
* [https://www.mediawiki.org/wiki/Help:Extension:Translate/Page_translation_administration MediaWiki: Help:Extension:Translate/Page translation administration]
* [https://developers.google.com/search/docs/specialty/international/localized-versions Google Search Central: Tell Google about localized versions of your page]
* [https://developers.google.com/search/docs/specialty/international/localized-versions Google Search Central: Tell Google about localized versions of your page]
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Latest revision as of 01:24, 26 September 2026

daw.wikiの多言語記事設計は、daw.wikiにおける多言語記事の原典、翻訳、内部リンク、および言語間の関係を定めるための基本設計である。

daw.wikiでは、サイト全体で単一の原典言語を固定しない。代わりに、各記事がそれぞれ原典言語(source language)を持つ。たとえば、音楽理論の記事が日本語を原典として作成される一方、楽器、音響機器、ソフトウェアなどの記事が英語を原典として作成されることがあり得る。

基本原則

一つの記事は、原典言語と翻訳言語の数にかかわらず、論理的には一意の記事として扱う。

たとえば、ある記事Aが英語を原典とし、別の記事Bが日本語を原典としていても、AとBはそれぞれ一つの記事であり、その日本語版、英語版、韓国語版などは同一記事の言語別表現として扱う。

したがって、daw.wikiの多言語構造は「言語ごとに別の百科事典を作る」方式ではなく、一つの知識グラフを複数の言語で表現する方式を基本とする。

原典言語

記事の原典言語は、記事の主題、一次資料、執筆者の専門性などを考慮し、その記事を最も自然かつ正確に記述できる言語から選択できる。

たとえば、次のような運用が可能である。

  • 音符や拍子などの音楽理論記事を日本語から執筆する。
  • Roland TR-808などの機材記事を英語から執筆する。
  • 将来、他言語を母語とする執筆者が、その言語から記事を執筆する。

原典言語は記事作成時に定め、その後は原則として固定する。サイト全体に単一の原典言語を要求しないことにより、将来、異なる言語圏の執筆者が参加した場合にも、それぞれが最も適切な言語で原典記事を作成できる。

翻訳

翻訳は逐語的な置換を目的としない。

翻訳版は、原典記事の内容、論旨、事実関係、および記事としての同一性を維持しながら、対象言語として自然な文章に表現することを基本とする。

したがって、原典に存在する説明上の分類、重要な例、論理構造などは原則として維持する一方、語順、表現、専門用語、文法上の形などは対象言語に合わせて自然に調整できる。

翻訳版は独立した別記事ではなく、原典記事の別言語表現として管理する。

内部リンク

内部リンクは、言語ごとに独立した知識グラフを構築しない。

記事Aから記事Bへのリンクが存在する場合、その基本的な関係は常に

A → B

という一つの関係として扱う。

Aの原典言語が英語であり、Bの原典言語が日本語であっても、この関係は変化しない。Aの日本語版からBを参照する場合も、Bの英語版からAを参照する場合も、各言語で別の概念を作成するのではなく、それぞれ同一の記事Aおよび記事Bを参照する。

翻訳対象となる内部リンクでは、原典ページを共通のリンク先として保持し、表示文字列を各言語で自然に翻訳する。これにより、記事執筆時点で他言語におけるページ名や表示名をあらかじめ決定する必要はない。

MediaWiki Translate extensionの多言語リンク機構を利用し、必要に応じて Special:MyLanguage などを用いて、利用者の言語環境に対応する記事版へ誘導する。

記事と言語版の関係

概念上の構造は次のように整理できる。

Article A
├─ source language
├─ Japanese representation
├─ English representation
├─ Korean representation
└─ other language representations

ここで各言語版は別個の概念ではなく、Article Aという一つの記事の表現である。

MediaWiki内部では各翻訳ページが個別のページおよびリビジョンとして保存されるが、daw.wikiの編集設計上は、一つの記事に複数の言語表現が存在すると考える。

検索流入と言語

各言語版には個別のURLが存在するため、検索エンジンは各言語の本文を個別にクロール、インデックスできる。

検索流入時には、検索エンジンが利用者の検索言語や検索環境などに応じて適切な言語版を入口として提示し、その後のサイト内移動ではMediaWikiの言語設定および多言語リンク機構が利用される。

したがって、多言語化にあたっては各言語版の本文だけでなく、言語間リンク、hreflang、canonicalなどの出力についても必要に応じて確認する。

記事ソース

翻訳対象となる記事ソースは、原則として次の形式を用いる。

<languages />

<translate>
本文……
</translate>

内部リンクについても、翻訳版でリンク先記事の同一性が失われない形式を用いる。

設計上の目的

この設計の目的は、次の三点を同時に満たすことである。

  • 記事ごとに最適な原典言語を選択できること。
  • 言語が増えても、記事間の意味的なリンク関係を一意に維持できること。
  • 執筆者や翻訳者が、不要な言語間調整を毎回判断しなくても運用できること。

このため、daw.wikiではサイト全体に母語を定めず、各記事に原典言語を持たせる。各記事は一意であり、その内容を必要な言語で表現するという構造を基本とする。

参考資料