TRRS
TRRSは、Tip、Ring、Ring、Sleeveの4つの導電部を持つフォンプラグ/ジャック構造である。名称は4つの接点を先端から順に並べた Tip-Ring-Ring-Sleeve に由来する。
TRRSは3.5 mmや2.5 mmなどの小型フォンプラグで広く用いられ、ステレオヘッドホン+マイク、リモートコントロール、4線式の信号伝送などに利用される。
接点構造
TRRSには4つの独立した導電部がある。
各導電部の間は絶縁リングで分離される。
同じTRRS構造でも、信号割り当ては用途や規格によって変わる。
3.5 mm TRRS
3.5 mm TRRSはスマートフォン、ノートPC、ヘッドセットなどで広く使われた。
ヘッドセット用途では左右のヘッドホン信号、マイク、共通GNDの4回路を1本のプラグにまとめる。
Android Open Source Projectの3.5 mm headset accessory specificationでは、4 conductor 3.5 mm plugとCTIA pinout order(LRGM)を規定している。[1]
CTIA配列
現在広く使われるCTIA系ヘッドセット配列は、チップ側から、
となる。
Androidの仕様ではこれをLRGMとして示している。[2]
OMTP配列
OMTP系ではTipとRing 1のL/Rは同じで、Ring 2とSleeveに割り当てるMicrophoneとGroundの位置がCTIA系と逆になる。
Android仕様ではOMTPをLRMGとして示している。[3]
この配列差により、古いヘッドセットと機器の組み合わせではマイクやリモート操作が正常に動作しない場合がある。
2.5 mm TRRS
2.5mm TRRSも4接点フォンプラグの一種である。
携帯電話、無線機、ポータブルオーディオ、バランスヘッドホン接続など、複数の用途で使われてきた。
2.5 mm TRRSでは用途ごとに信号割り当てが異なるため、機器のpinout資料が重要になる。
バランスヘッドホン接続
ポータブルオーディオでは2.5 mm TRRSを4線式ヘッドホン出力へ使う例がある。
左右チャンネルそれぞれに独立した正負端子を割り当てる構成では、共通スリーブリターンを持たない。
これはヘッドセット用3.5 mm TRRSとは用途もピンアサインメントも異なる。
リモートコントロール
ヘッドセット用TRRSではマイクロフォンライン上の抵抗値を利用して、
- 再生/一時停止
- 音量+
- 音量-
- 音声アシスタント
などのボタン操作を検出する方式がある。
Androidの参照使用ではマイク-GND間の等価抵抗値を使って各制御機能を定義している。[4]
TRSとの関係
TRSは3接点、TRRSは4接点である。
[[|3,5 mm TRRS|3.5 mmヘッドセットジャック]]ではTRRS ジャックのピンアサインメントは3極ステレオヘッドホンプラグとの互換性を持つよう設計される例が多い。
Android device specificationも4 conductor 3.5 mm jackに3 Pin & Mono Plug Compatibleの要件を示している。[5]