全音符
全音符(ぜんおんぷ、英: whole note)は、音符の長さを表す基本的な音価の一つである。2分音符2個、4分音符4個、8分音符8個、16分音符16個と同じ長さを持つ。
音価
全音符は、分数型の名称を持つ多くの音価の基準となる。2分音符は全音符の2分の1、4分音符は4分の1、8分音符は8分の1、16分音符は16分の1、32分音符は32分の1、64分音符は64分の1である。
この関係は相対的な音価を示すものであり、全音符そのものに固定された秒数があるわけではない。実際の時間長はテンポによって決まる。
「1小節」とは限らない
4/4拍子では、全音符1個が4分音符4拍に相当するため、ちょうど1小節を満たす。
しかし、全音符=常に1小節ではない。たとえば3/4拍子の1小節は4分音符3個分であり、全音符はそれより長い。2/2拍子では2分音符2拍分として1小節を満たす。
音符の音価と、小節の長さを決める拍子記号は別の概念である。
なお、全休符には、拍子に関係なく1小節全体の休止を示すために用いられる慣習があるため、全音符と全休符では「1小節」との関係が同一ではない。
記譜
全音符は、白抜きの楕円形の符頭からなり、通常は符幹を持たない。旗や連桁も付かない。
2分音符は白抜き符頭に符幹を加えた形、4分音符はさらに符頭を塗りつぶした形となる。そこから8分音符以下では旗または連桁が加わっていく。
英語名称
アメリカ英語ではwhole note、イギリス英語ではsemibreveと呼ばれる。MusicXMLでは、記譜上の音価は whole として表される。
倍全音符(breve)は全音符2個分の音価を持ち、さらに長い音価としてlong、maximaなども歴史的・記譜上存在する。