付点全音符

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付点全音符(ふてんぜんおんぷ、英: dotted whole note)は、全音符に1個の付点を付した付点音符である。現代の通常の拍節記譜では、全音符の音価にその半分である2分音符1個分を加えた長さを持ち、2分音符3個、4分音符6個に相当する。

音価

付点は、元の音符の音価の半分を加える記号である。そのため、通常の固定的な相対音価としての全音符を基準にすると、

となる。

したがって、付点全音符は全音符の1.5倍の音価を持つ。テンポによって実時間は変化するが、他の音価との比例関係は変わらない。

拍子との関係

付点全音符は一般的な楽譜では比較的まれだが、3/2拍子や6/4拍子などでは、標準的な固定音価の理解でも1小節全体を満たすことができる。

一方、全音符には、歴史的・ジャンル的・自由リズム的な記譜において、小節または一区間全体を担う記号として用いられる場合がある。このような小節相対的な全音符に付点が付された場合、標準的な「全音符=4分音符4個分」を前提とした単純な換算だけでは意味を確定できないことがある。具体的な解釈には、拍子記号、小節線、他声部、ジャンル上の慣例などの文脈が必要となる。

したがって、付点全音符は通常の音価体系では明確に定義できる一方、全音符そのものが特殊な意味で用いられる記譜では、記号の意味を文脈から確認する必要がある。

記譜

全音符の白抜きの符頭の右側に、1個の付点を置く。全音符には通常符幹がないため、付点全音符も符幹を持たない。

複付点全音符では付点を2個以上用いる。2個の付点を持つ場合、第1の付点が元の音価の1/2、第2の付点が元の音価の1/4を加えるため、合計は元の全音符の1.75倍となる。

タイとの関係

通常の拍節記譜では、付点全音符と同じ長さをタイで「全音符+2分音符」として表すこともできる。どちらを用いるかは、拍子の構造や小節内の拍のまとまりをどのように見せたいかによって変わる。

MusicXMLでは、音符の種類を whole とし、その後に <dot/> を置くことで付点全音符を表現できる。

参考資料