M4A
M4Aは、主に音声データを格納するMPEG-4系audio file typeおよびファイル拡張子.m4aを指す名称である。
M4Aはcodec名ではない。内部音声にはAACのような非可逆圧縮音声を格納することも、ALAC(Apple Lossless Audio Codec)のような可逆圧縮音声を格納することもできる。
Appleにおける定義
AppleのAVFoundationはM4Aを独立したaudio file typeとして定義し、UTI com.apple.m4a-audioと.m4a extensionを対応させている。[1]
AppleのCore Audio documentationではMPEG-4 Audio .m4aでAACおよびALACを扱えることが示されている。[2]
M4AとAAC
M4AとAACは同義ではない。
AACはaudio codecである。
M4Aはfile type / extensionとして使われ、AAC bitstreamを格納できる。
したがって「M4AをAACへ変換する」という表現は、実際にはM4A内部のcodecやcontainerを確認しなければ意味が曖昧である。
M4AとALAC
M4AはALACを格納することもできる。
Apple Logic Pro for iPadはM4A exportのencodingとして、
- AAC
- Apple Lossless(ALAC)
を選択できる。[3]
そのため、拡張子が.m4aだから非可逆圧縮とは限らない。
MPEG-4 containerとの関係
M4AはMPEG-4 file format系の構造を音声用途で使う慣習と関係する。
MPEG-4 containerへAACを格納した形式は音楽配信やmobile ecosystemで広く利用される。
Library of CongressもMPEG-4 Version 2 file format with AACを、MPEG-4 file formatへAAC encoded dataを格納する形式として整理している。[4]
.m4a と .mp4
.mp4はaudio/videoを含む一般的なMPEG-4 file extensionとして使われる。
.m4aは主にaudio-only fileを識別する用途で使われる。
内部構造やcodecはextensionだけで完全には判断できない。
metadata
M4Aでは曲名、artist、album、artwork等のmetadataを格納できる。
music library用途で豊富なtaggingとartwork管理に利用される。
具体的なmetadata atomやcompatibilityはsoftware実装によって異なる。
非可逆M4A
AACを格納したM4Aは非可逆圧縮となる。
bitrate、VBR、AAC profile等が品質とサイズに関係する。
Apple Logic ProではAAC選択時にbitrateやVBR設定が利用できる。[5]
可逆M4A
ALACを格納したM4Aは可逆圧縮となる。
decode後は元のPCMを完全復元できる。
したがってM4Aをlossy/losslessのどちらか一方へ分類することはできない。
DAWでの利用
DAWではM4Aを、
- AAC delivery
- Apple ecosystem向けdistribution
- ALAC lossless export
- mobile playback
- reference file
などに使用できる。
制作途中の作業ファイルとしてはWAV/AIFFが一般的だが、用途に応じてALAC M4Aも保存形式として利用できる。
関連項目
- 音声ファイル
- AAC
- 可逆圧縮音声ファイル
- 非可逆圧縮音声ファイル
- ALAC
- MPEG-4
- コンテナ形式