チップ (Tip)

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チップ(英: Tip)は、フォーンコネクタのプラグ先端部にある電気接点である。TS、TRS、TRRSなどのフォーンプラグに共通して存在し、名称の「T」はTipに由来する。

位置と構造

フォーンプラグを先端から見ると、最も先にある独立した金属接点がチップである。チップより後方には、コネクタの極数に応じてリングが1個以上配置され、最も根元側にスリーブが配置される。

6.35 mm(1/4インチ)だけでなく、3.5 mmなどのフォーンコネクタでも同じ呼称が用いられる。Neutrikの3極1/4インチプラグNP3Xでは、Tip、Ring、Sleeveの3接点として構成されている。

電気的な役割

チップは物理的な接点名であり、信号上の役割そのものを規定する名称ではない。実際の配線は用途によって異なる。

代表的な例として、2極のTS接続ではチップが信号線、スリーブがリターンまたはシールド側として使われることが多い。エレクトリックギターとアンプを結ぶ一般的なアンバランス接続もこの構成である。

3極のTRSでは、用途によってチップの意味が変わる。ステレオ・ヘッドホン接続では左チャンネル、バランス・モノラル接続では正相側(hot、+)、インサート接続ではsend側などに割り当てられる例がある。

「チップ=左」「チップ=ホット」ではない

チップはあくまでコネクタ上の位置を示す名称である。「Tipは必ず左チャンネル」「Tipは必ず正相」といった意味ではない。機器が採用する配線方式によって役割は変わるため、特殊な機器や制御端子ではマニュアル上のピンアサインを確認する必要がある。

TS・TRSとの関係

TSはTipとSleeveの2接点、TRSはTip、Ring、Sleeveの3接点から構成される。したがってTip自体はTSやTRSという信号方式を意味するのではなく、それらを構成する接点の一つである。

参考資料