スパイラルシールド: Difference between revisions

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スパイラルシールド/serve shieldの構造、coverage、用途を詳説
 
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Latest revision as of 18:35, 9 October 2026


スパイラルシールド(spiral shield、serve shield、served shield)は、複数の細い導体をケーブル芯の周囲へ螺旋状に巻き付けたシールド構造である。日本語では横巻シールドとも呼ばれる。

カナレ電気は「スパイラルシールド」を製品分類名として使用し、銅線をテープ状に密着して並べて信号線の周囲へ巻く構造を「横巻きシールドとも呼ぶ」と説明している。[1]

構造

細い銅線を並べ、芯線の周囲へ一方向に螺旋状に巻く。

編組シールドのような交差編みを作らないため、端末では巻かれた細線をまとめてshield terminalへ接続しやすい。

Beldenはspiral/serve shieldを、通常は銅線をinner cable coreの周囲へspiral状にwrapした構造と説明している。[2]

coverage

巻線pitchとstrand幅によって高いshield coverageを得られる。

Beldenはspiral shieldで最大97%程度のcoverageを挙げている。[3]

カナレMS203は91%以上の横巻coverageとして仕様化されている。[4]

端末処理

編組をほぐす工程が少ないため、スパイラルシールドは比較的素早く端末処理できる。

audio multicore、rack wiring、small-diameter cableなど、作業性が重要な用途で採用される。

柔軟性

スパイラル構造はケーブルの曲げに追従しやすい。

Beldenはspiral shieldの長所としてflexibility、flex life、terminationの容易さを挙げている。[5]

一方、カナレは自社のスパイラルシールドについて、頻繁な可とう動作ではshieldが乱れる可能性を挙げ、固定配線用途を推奨している。[6]

ケーブル全体の屈曲寿命には、spiral構造に加えてstrand、pitch、jacket、core構造など製品設計全体が関係する。

高周波特性

Beldenはspiral/serve shieldについて、served wire strandのinductanceによるcoil effectのため、audio frequencyを超える領域では一般にbraidほど有効ではないと説明している。[7]

audio cableのような低周波用途では、柔軟性・coverage・termination性との組み合わせで有効な構造となる。

ダブルスパイラル

一方向のspiral shieldに加え、逆方向へもう1層を巻く構造がある。

カナレはこれをダブルスパイラルシールドと呼んでいる。[8]

BeldenのFrench Braidもdouble serveを基礎とした独自構造である。[9]

編組シールドとの比較

編組シールドは導体を交差させて編む。

スパイラルは導体を同方向へ巻く。

両者は、

  • coverage
  • DC resistance
  • flex life
  • termination
  • high-frequency shielding
  • cable diameter
  • cost

などの設計条件に応じて使い分けられる。

代表例

カナレMS202 / MS203系はspiral shieldを採用するanalog audio cableである。[10]

Mogami 2697もserved (spiral) shieldを採用し、同系統の3031はbraided shieldを採用している。[11]

関連項目

参考資料