休符: Difference between revisions

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'''休符'''(きゅうふ、英: ''rest'')は、[[<tvar name=1>Special:MyLanguage/音楽記譜法</tvar>|音楽記譜法]]において、一定時間の無音を示す記号である。休符は通常、対応する[[<tvar name=2>Special:MyLanguage/音符</tvar>|音符]]と同じ相対的な[[<tvar name=3>Special:MyLanguage/音価</tvar>|音価]]を持ち、[[<tvar name=4>Special:MyLanguage/拍</tvar>|拍]]・[[<tvar name=5>Special:MyLanguage/拍子</tvar>|拍子]]・[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/小節</tvar>|小節]]の中で、どの時間範囲に発音がないかを示す。
'''休符'''(きゅうふ、英: ''rest'')は、[[<tvar name=1>Special:MyLanguage/音楽記譜法</tvar>|音楽記譜法]]において、一定時間の無音を示す記号である。休符は通常、対応する[[<tvar name=2>Special:MyLanguage/音符</tvar>|音符]]と同じ相対的な[[<tvar name=3>Special:MyLanguage/音価</tvar>|音価]]を持ち、[[<tvar name=4>Special:MyLanguage/拍</tvar>|拍]]・[[<tvar name=5>Special:MyLanguage/拍子</tvar>|拍子]]・[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/小節</tvar>|小節]]の中で、どの時間範囲に発音がないかを示す。


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休符は単に「音を出さない」という意味だけでなく、[[<tvar name=7>Special:MyLanguage/拍節</tvar>|拍節]]の構造、フレーズの切れ目、[[<tvar name=8>Special:MyLanguage/シンコペーション</tvar>|シンコペーション]]、声部間の空白などを視覚的に示す重要な記譜要素でもある。
休符は単に「音を出さない」という意味だけでなく、[[<tvar name=7>Special:MyLanguage/拍節</tvar>|拍節]]の構造、フレーズの切れ目、[[<tvar name=8>Special:MyLanguage/シンコペーション</tvar>|シンコペーション]]、声部間の空白などを視覚的に示す重要な記譜要素でもある。


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== 基本的な休符 ==
== 基本的な休符 ==
現代の一般的な音価系列では、代表的に次の休符が用いられる。
現代の一般的な音価系列では、代表的に次の休符が用いられる。


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* [[<tvar name=9>Special:MyLanguage/全休符</tvar>|全休符]]
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* [[<tvar name=10>Special:MyLanguage/2分休符</tvar>|2分休符]]
* [[<tvar name=10>Special:MyLanguage/2分休符</tvar>|2分休符]]
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* [[<tvar name=16>Special:MyLanguage/128分休符</tvar>|128分休符]]
* [[<tvar name=16>Special:MyLanguage/128分休符</tvar>|128分休符]]


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[[<tvar name=17>Special:MyLanguage/2分休符</tvar>|2分休符]]以下は、基本的に対応する音符と同じ固定的な相対音価を持つ。
[[<tvar name=17>Special:MyLanguage/2分休符</tvar>|2分休符]]以下は、基本的に対応する音符と同じ固定的な相対音価を持つ。


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たとえば4分休符1個は4分音符1個と同じ時間長、8分休符1個は8分音符1個と同じ時間長を表す。
たとえば4分休符1個は4分音符1個と同じ時間長、8分休符1個は8分音符1個と同じ時間長を表す。


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== 全休符 ==
== 全休符 ==
[[<tvar name=18>Special:MyLanguage/全休符</tvar>|全休符]]は他の休符より少し特殊である。
[[<tvar name=18>Special:MyLanguage/全休符</tvar>|全休符]]は他の休符より少し特殊である。


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通常、単独の全休符は'''1小節全体の休止'''を示すために用いられる。この場合、その実際の長さは[[<tvar name=19>Special:MyLanguage/拍子記号</tvar>|拍子記号]]によって決まり、3/4拍子なら4分音符3個分、5/4拍子なら4分音符5個分の休止となる。
通常、単独の全休符は'''1小節全体の休止'''を示すために用いられる。この場合、その実際の長さは[[<tvar name=19>Special:MyLanguage/拍子記号</tvar>|拍子記号]]によって決まり、3/4拍子なら4分音符3個分、5/4拍子なら4分音符5個分の休止となる。


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一方、長い拍子の途中などでは、例外的に[[<tvar name=20>Special:MyLanguage/全音符</tvar>|全音符]]と同じ固定的な相対音価、すなわち4分音符4個分の休止として用いられることもある。
一方、長い拍子の途中などでは、例外的に[[<tvar name=20>Special:MyLanguage/全音符</tvar>|全音符]]と同じ固定的な相対音価、すなわち4分音符4個分の休止として用いられることもある。


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このため、全休符は記号の形だけでなく、[[<tvar name=21>Special:MyLanguage/小節</tvar>|小節]]・[[<tvar name=22>Special:MyLanguage/拍子</tvar>|拍子]]・配置の文脈を含めて読む必要がある。
このため、全休符は記号の形だけでなく、[[<tvar name=21>Special:MyLanguage/小節</tvar>|小節]]・[[<tvar name=22>Special:MyLanguage/拍子</tvar>|拍子]]・配置の文脈を含めて読む必要がある。


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== 付点休符 ==
== 付点休符 ==
休符にも[[<tvar name=23>Special:MyLanguage/付点</tvar>|付点]]を付けることができ、元の音価にその半分を加えた長さを示す。
休符にも[[<tvar name=23>Special:MyLanguage/付点</tvar>|付点]]を付けることができ、元の音価にその半分を加えた長さを示す。


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代表例には、
代表例には、


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* [[<tvar name=24>Special:MyLanguage/付点全休符</tvar>|付点全休符]]
* [[<tvar name=24>Special:MyLanguage/付点全休符</tvar>|付点全休符]]
* [[<tvar name=25>Special:MyLanguage/付点2分休符</tvar>|付点2分休符]]
* [[<tvar name=25>Special:MyLanguage/付点2分休符</tvar>|付点2分休符]]
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* [[<tvar name=30>Special:MyLanguage/付点64分休符</tvar>|付点64分休符]]
* [[<tvar name=30>Special:MyLanguage/付点64分休符</tvar>|付点64分休符]]


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がある。
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ただし、付点休符は理論上同じ音価を持つからといって、どこでも自由に置き換えられるわけではない。休符の記譜では、[[<tvar name=31>Special:MyLanguage/拍</tvar>|拍]]や[[<tvar name=32>Special:MyLanguage/拍節</tvar>|拍節]]の境界が読み取りやすいことが特に重視される。
ただし、付点休符は理論上同じ音価を持つからといって、どこでも自由に置き換えられるわけではない。休符の記譜では、[[<tvar name=31>Special:MyLanguage/拍</tvar>|拍]]や[[<tvar name=32>Special:MyLanguage/拍節</tvar>|拍節]]の境界が読み取りやすいことが特に重視される。


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たとえば[[<tvar name=33>Special:MyLanguage/付点4分休符</tvar>|付点4分休符]]は[[<tvar name=34>Special:MyLanguage/複合拍子</tvar>|複合拍子]]で1拍分の休止を直接示す場合に有効である一方、[[<tvar name=35>Special:MyLanguage/単純拍子</tvar>|単純拍子]]では複数の休符へ分けた方が拍節を読みやすい場合がある。
たとえば[[<tvar name=33>Special:MyLanguage/付点4分休符</tvar>|付点4分休符]]は[[<tvar name=34>Special:MyLanguage/複合拍子</tvar>|複合拍子]]で1拍分の休止を直接示す場合に有効である一方、[[<tvar name=35>Special:MyLanguage/単純拍子</tvar>|単純拍子]]では複数の休符へ分けた方が拍節を読みやすい場合がある。


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== 休符と拍節 ==
== 休符と拍節 ==
休符の選択では、合計音価が正しいだけでなく、[[<tvar name=36>Special:MyLanguage/拍節構造</tvar>|拍節構造]]が視覚的に分かることが重要である。
休符の選択では、合計音価が正しいだけでなく、[[<tvar name=36>Special:MyLanguage/拍節構造</tvar>|拍節構造]]が視覚的に分かることが重要である。


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たとえば1拍の途中から休止が始まる場合、長い休符1個でまとめるより、[[<tvar name=37>Special:MyLanguage/8分休符</tvar>|8分休符]]や[[<tvar name=38>Special:MyLanguage/16分休符</tvar>|16分休符]]などを組み合わせて拍の位置を見せる方が適切なことがある。
たとえば1拍の途中から休止が始まる場合、長い休符1個でまとめるより、[[<tvar name=37>Special:MyLanguage/8分休符</tvar>|8分休符]]や[[<tvar name=38>Special:MyLanguage/16分休符</tvar>|16分休符]]などを組み合わせて拍の位置を見せる方が適切なことがある。


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これは[[<tvar name=39>Special:MyLanguage/シンコペーション</tvar>|シンコペーション]]の記譜でも重要で、本来強く感じられる拍を休符にすることで、リズム上のずれやアクセント構造を表現できる。
これは[[<tvar name=39>Special:MyLanguage/シンコペーション</tvar>|シンコペーション]]の記譜でも重要で、本来強く感じられる拍を休符にすることで、リズム上のずれやアクセント構造を表現できる。


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== 休符にタイは使わない ==
== 休符にタイは使わない ==
[[<tvar name=40>Special:MyLanguage/タイ</tvar>|タイ]]は、同じ[[<tvar name=41>Special:MyLanguage/音高</tvar>|音高]]の音符同士を結び、音価を加算して一つの持続音として扱う記号である。
[[<tvar name=40>Special:MyLanguage/タイ</tvar>|タイ]]は、同じ[[<tvar name=41>Special:MyLanguage/音高</tvar>|音高]]の音符同士を結び、音価を加算して一つの持続音として扱う記号である。


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休符には音高も再発音もないため、通常、休符同士をタイで結ぶことはしない。長い休止を拍節に合わせて分割する場合は、それぞれの休符をそのまま連続して記譜する。
休符には音高も再発音もないため、通常、休符同士をタイで結ぶことはしない。長い休止を拍節に合わせて分割する場合は、それぞれの休符をそのまま連続して記譜する。


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== 複数小節の休止 ==
== 複数小節の休止 ==
複数の[[<tvar name=42>Special:MyLanguage/小節</tvar>|小節]]にわたって連続して休む場合には、[[<tvar name=43>Special:MyLanguage/複数小節休符</tvar>|複数小節休符]](multi-measure rest)が用いられることがある。
複数の[[<tvar name=42>Special:MyLanguage/小節</tvar>|小節]]にわたって連続して休む場合には、[[<tvar name=43>Special:MyLanguage/複数小節休符</tvar>|複数小節休符]](multi-measure rest)が用いられることがある。


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これは特にオーケストラや吹奏楽、セッション譜など、あるパートが長時間演奏しない譜面で有用である。複数小節休符は、通常、休止する小節数を数字で示す。
これは特にオーケストラや吹奏楽、セッション譜など、あるパートが長時間演奏しない譜面で有用である。複数小節休符は、通常、休止する小節数を数字で示す。


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== 休符と音符 ==
== 休符と音符 ==
休符は、音符と対になる音価体系を持つ一方、発音を指示しない点で機能が異なる。
休符は、音符と対になる音価体系を持つ一方、発音を指示しない点で機能が異なる。


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用語体系によっては休符を広義の音符類に含めて扱うこともあるが、通常の説明では、発音を示す[[<tvar name=44>Special:MyLanguage/音符</tvar>|音符]]と無音を示す休符を分けて扱う。
用語体系によっては休符を広義の音符類に含めて扱うこともあるが、通常の説明では、発音を示す[[<tvar name=44>Special:MyLanguage/音符</tvar>|音符]]と無音を示す休符を分けて扱う。


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== コンピュータ上の表現 ==
== コンピュータ上の表現 ==
MusicXMLでは、休符も <code>&lt;note&gt;</code> 要素の内部に <code>&lt;rest&gt;</code> を置くことで表現される。
MusicXMLでは、休符も <code>&lt;note&gt;</code> 要素の内部に <code>&lt;rest&gt;</code> を置くことで表現される。


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また、全小節休符は <code>&lt;rest measure="yes"/&gt;</code> として、小節全体の休止であることを明示できる。
また、全小節休符は <code>&lt;rest measure="yes"/&gt;</code> として、小節全体の休止であることを明示できる。


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この構造は、音符と休符が共通の時間軸上のイベントとして扱われながら、発音の有無を区別して記録されることを示している。
この構造は、音符と休符が共通の時間軸上のイベントとして扱われながら、発音の有無を区別して記録されることを示している。


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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[<tvar name=45>Special:MyLanguage/音符</tvar>|音符]]
* [[<tvar name=45>Special:MyLanguage/音符</tvar>|音符]]
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* [[<tvar name=55>Special:MyLanguage/音楽記譜法</tvar>|音楽記譜法]]
* [[<tvar name=55>Special:MyLanguage/音楽記譜法</tvar>|音楽記譜法]]


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== 参考資料 ==
== 参考資料 ==
* [https://www.w3.org/2021/06/musicxml40/tutorial/notation-basics/ W3C MusicXML 4.0: Notation Basics]
* [https://www.w3.org/2021/06/musicxml40/tutorial/notation-basics/ W3C MusicXML 4.0: Notation Basics]

Latest revision as of 01:23, 26 September 2026

休符(きゅうふ、英: rest)は、音楽記譜法において、一定時間の無音を示す記号である。休符は通常、対応する音符と同じ相対的な音価を持ち、拍・拍子・小節の中で、どの時間範囲に発音がないかを示す。

休符は単に「音を出さない」という意味だけでなく、拍節の構造、フレーズの切れ目、シンコペーション、声部間の空白などを視覚的に示す重要な記譜要素でもある。

基本的な休符

現代の一般的な音価系列では、代表的に次の休符が用いられる。

2分休符以下は、基本的に対応する音符と同じ固定的な相対音価を持つ。

たとえば4分休符1個は4分音符1個と同じ時間長、8分休符1個は8分音符1個と同じ時間長を表す。

全休符

全休符は他の休符より少し特殊である。

通常、単独の全休符は1小節全体の休止を示すために用いられる。この場合、その実際の長さは拍子記号によって決まり、3/4拍子なら4分音符3個分、5/4拍子なら4分音符5個分の休止となる。

一方、長い拍子の途中などでは、例外的に全音符と同じ固定的な相対音価、すなわち4分音符4個分の休止として用いられることもある。

このため、全休符は記号の形だけでなく、小節・拍子・配置の文脈を含めて読む必要がある。

付点休符

休符にも付点を付けることができ、元の音価にその半分を加えた長さを示す。

代表例には、

がある。

ただし、付点休符は理論上同じ音価を持つからといって、どこでも自由に置き換えられるわけではない。休符の記譜では、拍や拍節の境界が読み取りやすいことが特に重視される。

たとえば付点4分休符は複合拍子で1拍分の休止を直接示す場合に有効である一方、単純拍子では複数の休符へ分けた方が拍節を読みやすい場合がある。

休符と拍節

休符の選択では、合計音価が正しいだけでなく、拍節構造が視覚的に分かることが重要である。

たとえば1拍の途中から休止が始まる場合、長い休符1個でまとめるより、8分休符や16分休符などを組み合わせて拍の位置を見せる方が適切なことがある。

これはシンコペーションの記譜でも重要で、本来強く感じられる拍を休符にすることで、リズム上のずれやアクセント構造を表現できる。

休符にタイは使わない

タイは、同じ音高の音符同士を結び、音価を加算して一つの持続音として扱う記号である。

休符には音高も再発音もないため、通常、休符同士をタイで結ぶことはしない。長い休止を拍節に合わせて分割する場合は、それぞれの休符をそのまま連続して記譜する。

複数小節の休止

複数の小節にわたって連続して休む場合には、複数小節休符(multi-measure rest)が用いられることがある。

これは特にオーケストラや吹奏楽、セッション譜など、あるパートが長時間演奏しない譜面で有用である。複数小節休符は、通常、休止する小節数を数字で示す。

休符と音符

休符は、音符と対になる音価体系を持つ一方、発音を指示しない点で機能が異なる。

用語体系によっては休符を広義の音符類に含めて扱うこともあるが、通常の説明では、発音を示す音符と無音を示す休符を分けて扱う。

コンピュータ上の表現

MusicXMLでは、休符も <note> 要素の内部に <rest> を置くことで表現される。

また、全小節休符は <rest measure="yes"/> として、小節全体の休止であることを明示できる。

この構造は、音符と休符が共通の時間軸上のイベントとして扱われながら、発音の有無を区別して記録されることを示している。

関連項目

参考資料