DDJ-400: Difference between revisions

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'''DDJ-400'''(ディーディージェイ・400)は、[[<tvar name=1>Special:MyLanguage/Pioneer DJ</tvar>|Pioneer DJ]](パイオニアDJ)が2018年に発売した2チャンネル[[<tvar name=2>Special:MyLanguage/DJコントローラー</tvar>|DJコントローラー]]である。[[<tvar name=3>Special:MyLanguage/rekordbox</tvar>|rekordbox]](レコードボックス)および当時のDJパフォーマンス機能'''rekordbox dj'''向けのエントリーモデルとして開発され、[[<tvar name=4>Special:MyLanguage/CDJ-2000NXS2</tvar>|CDJ-2000NXS2]]と[[<tvar name=5>Special:MyLanguage/DJM-900NXS2</tvar>|DJM-900NXS2]]に近い操作配置を採用したことを大きな特徴とする。
'''DDJ-400'''(ディーディージェイ・400)は、[[<tvar name=1>Special:MyLanguage/Pioneer DJ</tvar>|Pioneer DJ]](パイオニアDJ)が2018年に発売した2チャンネル[[<tvar name=2>Special:MyLanguage/DJコントローラー</tvar>|DJコントローラー]]である。[[<tvar name=3>Special:MyLanguage/rekordbox</tvar>|rekordbox]](レコードボックス)および当時のDJパフォーマンス機能'''rekordbox dj'''向けのエントリーモデルとして開発され、[[<tvar name=4>Special:MyLanguage/CDJ-2000NXS2</tvar>|CDJ-2000NXS2]]と[[<tvar name=5>Special:MyLanguage/DJM-900NXS2</tvar>|DJM-900NXS2]]に近い操作配置を採用したことを大きな特徴とする。


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DDJ-400は、Pioneer DJが「クラブスタンダードレイアウト」と呼んだ操作体系を入門価格帯へ展開し、rekordboxのチュートリアル機能と組み合わせることで、'''家庭でDJを学び、その操作経験をCDJ+DJM環境へつなげる'''ことを強く意識したモデルである。
DDJ-400は、Pioneer DJが「クラブスタンダードレイアウト」と呼んだ操作体系を入門価格帯へ展開し、rekordboxのチュートリアル機能と組み合わせることで、'''家庭でDJを学び、その操作経験をCDJ+DJM環境へつなげる'''ことを強く意識したモデルである。


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2022年に生産終了し、後継機は[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/DDJ-FLX4</tvar>|DDJ-FLX4]]。
2022年に生産終了し、後継機は[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/DDJ-FLX4</tvar>|DDJ-FLX4]]。


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== 概要 ==
== 概要 ==
DDJ-400は、PC/Mac上のrekordboxをUSB経由で操作する2デッキ・2チャンネル構成のDJコントローラーである。
DDJ-400は、PC/Mac上のrekordboxをUSB経由で操作する2デッキ・2チャンネル構成のDJコントローラーである。


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左右のデッキ部にはジョグホイール、PLAY/PAUSE、CUE、テンポフェーダー、ループ操作、Performance Pads等を配置し、中央のミキサー部にはTRIM、3バンドEQ、FILTER、チャンネルフェーダー、Cue、クロスフェーダーを備える。
左右のデッキ部にはジョグホイール、PLAY/PAUSE、CUE、テンポフェーダー、ループ操作、Performance Pads等を配置し、中央のミキサー部にはTRIM、3バンドEQ、FILTER、チャンネルフェーダー、Cue、クロスフェーダーを備える。


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上位CDJ/DJM系に近い操作配置を採用するため、[[<tvar name=7>Special:MyLanguage/DDJ-RB</tvar>|DDJ-RB]]など従来のrekordbox向け入門DDJよりも、クラブ常設機器との操作上の連続性を前面に出している。
上位CDJ/DJM系に近い操作配置を採用するため、[[<tvar name=7>Special:MyLanguage/DDJ-RB</tvar>|DDJ-RB]]など従来のrekordbox向け入門DDJよりも、クラブ常設機器との操作上の連続性を前面に出している。


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USBオーディオインターフェースを内蔵し、USBバスパワーで動作する。
USBオーディオインターフェースを内蔵し、USBバスパワーで動作する。


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== 発売と位置づけ ==
== 発売と位置づけ ==
Pioneer DJは2018年6月26日にrekordbox Ver.5.3を公開し、同時にDDJ-400を発表した。
Pioneer DJは2018年6月26日にrekordbox Ver.5.3を公開し、同時にDDJ-400を発表した。


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発売時の主対象はDJ初心者であり、rekordboxの新しいTutorial機能と組み合わせて、機材の接続、基本操作、DJミックスの考え方をソフトウェア上で段階的に学べる構成が用意された。
発売時の主対象はDJ初心者であり、rekordboxの新しいTutorial機能と組み合わせて、機材の接続、基本操作、DJミックスの考え方をソフトウェア上で段階的に学べる構成が用意された。


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DDJ-400の製品設計は、単に機能数を増やす方向より、'''プロフェッショナルDJ機器と同じ場所に同じ種類の操作子を置く'''ことを重視している。
DDJ-400の製品設計は、単に機能数を増やす方向より、'''プロフェッショナルDJ機器と同じ場所に同じ種類の操作子を置く'''ことを重視している。


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これはPioneer DJの入門機における重要な転換であり、後継の[[DDJ-FLX4]]にも基本思想が継承された。
これはPioneer DJの入門機における重要な転換であり、後継の[[DDJ-FLX4]]にも基本思想が継承された。


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== クラブスタンダードレイアウト ==
== クラブスタンダードレイアウト ==
=== プレーヤー部 ===
=== プレーヤー部 ===
DDJ-400の左右デッキは、[[CDJ-2000NXS2]]を意識した配置を持つ。
DDJ-400の左右デッキは、[[CDJ-2000NXS2]]を意識した配置を持つ。


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主な要素は以下。
主な要素は以下。


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* ジョグホイール
* ジョグホイール
* PLAY/PAUSE
* PLAY/PAUSE
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* Performance Pads
* Performance Pads


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特にループ操作をCDJに近い専用ボタン配置へした点が、従来の入門DDJとの差として重要である。
特にループ操作をCDJに近い専用ボタン配置へした点が、従来の入門DDJとの差として重要である。


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=== ミキサー部 ===
=== ミキサー部 ===
中央ミキサー部はDJM-900NXS2に近い論理配置を採用する。
中央ミキサー部はDJM-900NXS2に近い論理配置を採用する。


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各チャンネルにはTRIM、HI/MID/LOW [[EQ]]、[[FILTER]]、[[Cue]]、チャンネルフェーダーを配置し、下部に[[クロスフェーダー]]を備える。
各チャンネルにはTRIM、HI/MID/LOW [[EQ]]、[[FILTER]]、[[Cue]]、チャンネルフェーダーを配置し、下部に[[クロスフェーダー]]を備える。


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右側には[[Beat FX]]の操作部があり、エフェクト選択、チャンネル選択、拍数、LEVEL/DEPTHなど、DJM系列で一般的な[[Beat FX]]の考え方を小型コントローラー上で学べる。
右側には[[Beat FX]]の操作部があり、エフェクト選択、チャンネル選択、拍数、LEVEL/DEPTHなど、DJM系列で一般的な[[Beat FX]]の考え方を小型コントローラー上で学べる。


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== Beat FX ==
== Beat FX ==
DDJ-400では、rekordbox側のBeat FXを本体から操作できる。
DDJ-400では、rekordbox側のBeat FXを本体から操作できる。


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Beat FXは[[トラック]]の[[テンポ]]情報を基準として、[[delay|ディレイ]]、[[Echo|エコー]]、[[Flanger|フランジャー]]などの時間系/変調系処理を拍単位で同期させる考え方である。
Beat FXは[[トラック]]の[[テンポ]]情報を基準として、[[delay|ディレイ]]、[[Echo|エコー]]、[[Flanger|フランジャー]]などの時間系/変調系処理を拍単位で同期させる考え方である。


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DDJ-400ではBeat FX操作部をミキサー右側へまとめ、DJM系ミキサーに近い視覚構成を採用した。
DDJ-400ではBeat FX操作部をミキサー右側へまとめ、DJM系ミキサーに近い視覚構成を採用した。


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この設計により、ソフトウェア上の[[Effect|エフェクト]]を操作するだけでなく、DJM系列で使われる「エフェクト種類を選ぶ → 対象チャンネルを選ぶ → 拍数を決める → LEVEL/DEPTHでかける」という操作概念を学習できる。
この設計により、ソフトウェア上の[[Effect|エフェクト]]を操作するだけでなく、DJM系列で使われる「エフェクト種類を選ぶ → 対象チャンネルを選ぶ → 拍数を決める → LEVEL/DEPTHでかける」という操作概念を学習できる。


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== Sound Color FX / Filter ==
== Sound Color FX / Filter ==
各チャンネルには[[Filter|FILTER]]ノブがあり、rekordboxのSound Color FX系操作に利用される。
各チャンネルには[[Filter|FILTER]]ノブがあり、rekordboxのSound Color FX系操作に利用される。


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通常のフィルター用途では、中央位置から一方へ回すとローパス、反対方向へ回すとハイパスの処理となる。
通常のフィルター用途では、中央位置から一方へ回すとローパス、反対方向へ回すとハイパスの処理となる。


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Pioneer DJのDJM系列では各チャンネルにColor FX用ノブを持つ構成が広く採用されており、DDJ-400はその操作感を簡略化して取り込んでいる。
Pioneer DJのDJM系列では各チャンネルにColor FX用ノブを持つ構成が広く採用されており、DDJ-400はその操作感を簡略化して取り込んでいる。


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== Performance Pads ==
== Performance Pads ==
各デッキに8個の[[Performance Pad|Performance Pads]]を備える。
各デッキに8個の[[Performance Pad|Performance Pads]]を備える。


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rekordbox上のHot [[Cue]]、[[Pad FX]]、[[Beat Jump]]、[[Sampler|サンプラー]]など複数のPad Modeへアクセスできる。
rekordbox上のHot [[Cue]]、[[Pad FX]]、[[Beat Jump]]、[[Sampler|サンプラー]]など複数のPad Modeへアクセスできる。


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DDJ-SB/SB2世代ではPLAY/CUE等がパッド群に含まれる設計が見られたが、DDJ-400ではPLAY/CUEを専用大型ボタンとして独立させ、Performance Padsを演奏・編集機能へ集中させている。
DDJ-SB/SB2世代ではPLAY/CUE等がパッド群に含まれる設計が見られたが、DDJ-400ではPLAY/CUEを専用大型ボタンとして独立させ、Performance Padsを演奏・編集機能へ集中させている。


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== rekordboxとの統合 ==
== rekordboxとの統合 ==
=== rekordbox dj ===
=== rekordbox dj ===
発売時のDDJ-400にはrekordbox djのライセンスキーが付属した。
発売時のDDJ-400にはrekordbox djのライセンスキーが付属した。


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当時のrekordboxは楽曲管理と[[Export|エクスポート]]に加え、Performance modeを有償Plus Packとして提供していた。DDJ-400はこのPerformance modeを直接操作するための専用ハードウェアとして設計された。
当時のrekordboxは楽曲管理と[[Export|エクスポート]]に加え、Performance modeを有償Plus Packとして提供していた。DDJ-400はこのPerformance modeを直接操作するための専用ハードウェアとして設計された。


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[[rekordbox]]のライセンス体系はその後変更され、現行バージョンではHardware Unlock等の考え方へ移行しているため、発売当時のライセンスキー方式と現在の利用条件は区別して扱う必要がある。
[[rekordbox]]のライセンス体系はその後変更され、現行バージョンではHardware Unlock等の考え方へ移行しているため、発売当時のライセンスキー方式と現在の利用条件は区別して扱う必要がある。


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=== Tutorial機能 ===
=== Tutorial機能 ===
rekordbox Ver.5.3ではTutorial機能が導入され、DDJ-400はその中心的な対応ハードウェアとして発売された。
rekordbox Ver.5.3ではTutorial機能が導入され、DDJ-400はその中心的な対応ハードウェアとして発売された。


<!--T:33-->
Tutorialでは、接続方法、基本的な機器操作、DJプレイの基礎などをPC画面上で確認しながら学習できる。
Tutorialでは、接続方法、基本的な機器操作、DJプレイの基礎などをPC画面上で確認しながら学習できる。


<!--T:34-->
DDJ-400自体が上位CDJ/DJMに近い配置を持つため、チュートリアルで覚えた操作を、後にクラブ用機材へ移行しやすいという製品設計になっている。
DDJ-400自体が上位CDJ/DJMに近い配置を持つため、チュートリアルで覚えた操作を、後にクラブ用機材へ移行しやすいという製品設計になっている。


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== djayへの対応 ==
== djayへの対応 ==
2019年9月、DDJ-400はAlgoriddimの'''[[<tvar name=8>Special:MyLanguage/djay</tvar>|djay]]'''およびdjay Proへ正式対応した。
2019年9月、DDJ-400はAlgoriddimの'''[[<tvar name=8>Special:MyLanguage/djay</tvar>|djay]]'''およびdjay Proへ正式対応した。


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当時はdjay側のSpotify連携も訴求され、iPhone/iPadでも変換アダプターを介してDDJ-400を利用できた。
当時はdjay側のSpotify連携も訴求され、iPhone/iPadでも変換アダプターを介してDDJ-400を利用できた。


<!--T:37-->
ストリーミングサービスの対応状況は後年変更されているため、現在利用できるサービスはdjay側の最新仕様を確認する必要がある。
ストリーミングサービスの対応状況は後年変更されているため、現在利用できるサービスはdjay側の最新仕様を確認する必要がある。


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== オーディオと接続 ==
== オーディオと接続 ==
{| class="wikitable"
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本体はUSB[[オーディオインターフェース]]を内蔵する。
本体はUSB[[オーディオインターフェース]]を内蔵する。


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外部ターンテーブルやCDJをミックスするためのLINE/PHONO入力は持たず、rekordbox等のDJソフトウェアを主音源とする。マスター出力もRCAアンバランス1系統であり、ブース出力やXLRバランス出力を持つ上位コントローラーとは用途が異なる。
外部ターンテーブルやCDJをミックスするためのLINE/PHONO入力は持たず、rekordbox等のDJソフトウェアを主音源とする。マスター出力もRCAアンバランス1系統であり、ブース出力やXLRバランス出力を持つ上位コントローラーとは用途が異なる。


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== USBバスパワーとクラスコンプライアント ==
== USBバスパワーとクラスコンプライアント ==
DDJ-400はUSBバスパワーで動作し、PC/MacとのUSB接続から電源供給を受ける。
DDJ-400はUSBバスパワーで動作し、PC/MacとのUSB接続から電源供給を受ける。


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発売時資料ではクラスコンプライアント動作も特徴として挙げられ、専用ドライバーのインストールを必要とせず利用できる構成が訴求された。
発売時資料ではクラスコンプライアント動作も特徴として挙げられ、専用ドライバーのインストールを必要とせず利用できる構成が訴求された。


<!--T:43-->
これにより、持ち運びやセットアップが簡潔になり、自宅練習、教育、小規模パーティーなどへ適した。
これにより、持ち運びやセットアップが簡潔になり、自宅練習、教育、小規模パーティーなどへ適した。


<!--T:44-->
== カラーバリエーション ==
== カラーバリエーション ==
標準モデルはブラック。
標準モデルはブラック。


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2019年には数量限定のシルバーモデル'''DDJ-400-S'''が発売された。基本仕様とレイアウトはブラックモデルと共通である。
2019年には数量限定のシルバーモデル'''DDJ-400-S'''が発売された。基本仕様とレイアウトはブラックモデルと共通である。


<!--T:46-->
== DDJ-RBとの関係 ==
== DDJ-RBとの関係 ==
DDJ-400はrekordbox向け入門コントローラー[[<tvar name=9>Special:MyLanguage/DDJ-RB</tvar>|DDJ-RB]]の後継的な位置にある。
DDJ-400はrekordbox向け入門コントローラー[[<tvar name=9>Special:MyLanguage/DDJ-RB</tvar>|DDJ-RB]]の後継的な位置にある。


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DDJ-RBはPerformance Padsを中心とする従来DDJ型のインターフェースを採用していた。DDJ-400では、CDJ-2000NXS2とDJM-900NXS2へ寄せた配置へ再構成し、入門機からクラブ機材への操作連続性をより強く打ち出した。
DDJ-RBはPerformance Padsを中心とする従来DDJ型のインターフェースを採用していた。DDJ-400では、CDJ-2000NXS2とDJM-900NXS2へ寄せた配置へ再構成し、入門機からクラブ機材への操作連続性をより強く打ち出した。


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== DDJ-FLX4との関係 ==
== DDJ-FLX4との関係 ==
2022年、DDJ-400は生産終了となり、後継モデルDDJ-FLX4へ移行した。
2022年、DDJ-400は生産終了となり、後継モデルDDJ-FLX4へ移行した。


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DDJ-FLX4はDDJ-400のクラブ志向レイアウトを継承しつつ、USB Type-C、スマートフォン/タブレット対応、rekordboxとSerato DJ Liteの両対応、Smart Fader、Smart CFXなどを追加した。
DDJ-FLX4はDDJ-400のクラブ志向レイアウトを継承しつつ、USB Type-C、スマートフォン/タブレット対応、rekordboxとSerato DJ Liteの両対応、Smart Fader、Smart CFXなどを追加した。


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Pioneer DJ自身もDDJ-FLX4の発表時にDDJ-400を「エントリー層向けのスタンダードモデル」と位置づけており、DDJ-400が同社の入門コントローラーの基準を形成したことを示している。
Pioneer DJ自身もDDJ-FLX4の発表時にDDJ-400を「エントリー層向けのスタンダードモデル」と位置づけており、DDJ-400が同社の入門コントローラーの基準を形成したことを示している。


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== 歴史的位置づけ ==
== 歴史的位置づけ ==
DDJ-400の重要性は、Pioneer DJの入門コントローラーを、単に安価なソフトウェア操作機から'''クラブ機材の操作学習端末'''へ再設計した点にある。
DDJ-400の重要性は、Pioneer DJの入門コントローラーを、単に安価なソフトウェア操作機から'''クラブ機材の操作学習端末'''へ再設計した点にある。


<!--T:52-->
CDJ型のトランスポート/ループ、DJM型のミキサー/Beat FX、rekordboxチュートリアルを組み合わせることで、自宅で覚えた操作を上位機へ移行しやすくした。
CDJ型のトランスポート/ループ、DJM型のミキサー/Beat FX、rekordboxチュートリアルを組み合わせることで、自宅で覚えた操作を上位機へ移行しやすくした。


<!--T:53-->
この考え方は後継DDJ-FLX4にも受け継がれ、2020年代のPioneer DJ/AlphaTheta入門機における基本設計となった。
この考え方は後継DDJ-FLX4にも受け継がれ、2020年代のPioneer DJ/AlphaTheta入門機における基本設計となった。


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== 中古機として使用する場合 ==
== 中古機として使用する場合 ==
DDJ-400は2026年時点で公式製品ページ上「Archived」と表示される生産終了製品である。
DDJ-400は2026年時点で公式製品ページ上「Archived」と表示される生産終了製品である。


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一方、[[Pioneer DJ]]のFirmware Update Manager対象一覧には近年までDDJ-400が含まれており、比較的新しいPioneer DJ世代の旧製品としてサポート資産が残されている。
一方、[[Pioneer DJ]]のFirmware Update Manager対象一覧には近年までDDJ-400が含まれており、比較的新しいPioneer DJ世代の旧製品としてサポート資産が残されている。


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中古機を使用する場合は以下を確認するとよい。
中古機を使用する場合は以下を確認するとよい。


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* 現行rekordboxとのHardware Unlock/対応状況
* 現行rekordboxとのHardware Unlock/対応状況
* 使用OSとの互換性
* 使用OSとの互換性
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* MIC入力
* MIC入力


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発売当時付属したrekordbox djライセンスキーカードは、現在のrekordboxライセンス体系とは扱いが異なるため、中古購入時の価値を現行ソフトウェア利用権と同一視しない方がよい。
発売当時付属したrekordbox djライセンスキーカードは、現在のrekordboxライセンス体系とは扱いが異なるため、中古購入時の価値を現行ソフトウェア利用権と同一視しない方がよい。


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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[<tvar name=10>Special:MyLanguage/Pioneer DJ</tvar>|Pioneer DJ]]
* [[<tvar name=10>Special:MyLanguage/Pioneer DJ</tvar>|Pioneer DJ]]
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* [[<tvar name=21>Special:MyLanguage/DJコントローラー</tvar>|DJコントローラー]]
* [[<tvar name=21>Special:MyLanguage/DJコントローラー</tvar>|DJコントローラー]]


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== 参考資料 ==
== 参考資料 ==
* [https://www.pioneerdj.com/ja/product/dj-controllers/ddj-400/ Pioneer DJ - DDJ-400]
* [https://www.pioneerdj.com/ja/product/dj-controllers/ddj-400/ Pioneer DJ - DDJ-400]

Latest revision as of 04:15, 7 October 2026

DDJ-400(ディーディージェイ・400)は、Pioneer DJ(パイオニアDJ)が2018年に発売した2チャンネルDJコントローラーである。rekordbox(レコードボックス)および当時のDJパフォーマンス機能rekordbox dj向けのエントリーモデルとして開発され、CDJ-2000NXS2とDJM-900NXS2に近い操作配置を採用したことを大きな特徴とする。

DDJ-400は、Pioneer DJが「クラブスタンダードレイアウト」と呼んだ操作体系を入門価格帯へ展開し、rekordboxのチュートリアル機能と組み合わせることで、家庭でDJを学び、その操作経験をCDJ+DJM環境へつなげることを強く意識したモデルである。

2022年に生産終了し、後継機はDDJ-FLX4。

概要

DDJ-400は、PC/Mac上のrekordboxをUSB経由で操作する2デッキ・2チャンネル構成のDJコントローラーである。

左右のデッキ部にはジョグホイール、PLAY/PAUSE、CUE、テンポフェーダー、ループ操作、Performance Pads等を配置し、中央のミキサー部にはTRIM、3バンドEQ、FILTER、チャンネルフェーダー、Cue、クロスフェーダーを備える。

上位CDJ/DJM系に近い操作配置を採用するため、DDJ-RBなど従来のrekordbox向け入門DDJよりも、クラブ常設機器との操作上の連続性を前面に出している。

USBオーディオインターフェースを内蔵し、USBバスパワーで動作する。

発売と位置づけ

Pioneer DJは2018年6月26日にrekordbox Ver.5.3を公開し、同時にDDJ-400を発表した。

発売時の主対象はDJ初心者であり、rekordboxの新しいTutorial機能と組み合わせて、機材の接続、基本操作、DJミックスの考え方をソフトウェア上で段階的に学べる構成が用意された。

DDJ-400の製品設計は、単に機能数を増やす方向より、プロフェッショナルDJ機器と同じ場所に同じ種類の操作子を置くことを重視している。

これはPioneer DJの入門機における重要な転換であり、後継のDDJ-FLX4にも基本思想が継承された。

クラブスタンダードレイアウト

プレーヤー部

DDJ-400の左右デッキは、CDJ-2000NXS2を意識した配置を持つ。

主な要素は以下。

  • ジョグホイール
  • PLAY/PAUSE
  • CUE
  • テンポフェーダー
  • BEAT SYNC
  • MASTER
  • CDJ型のLOOP IN / OUT / RELOOP
  • CUE/LOOP CALL
  • Performance Pads

特にループ操作をCDJに近い専用ボタン配置へした点が、従来の入門DDJとの差として重要である。

ミキサー部

中央ミキサー部はDJM-900NXS2に近い論理配置を採用する。

各チャンネルにはTRIM、HI/MID/LOW EQ、FILTER、Cue、チャンネルフェーダーを配置し、下部にクロスフェーダーを備える。

右側にはBeat FXの操作部があり、エフェクト選択、チャンネル選択、拍数、LEVEL/DEPTHなど、DJM系列で一般的なBeat FXの考え方を小型コントローラー上で学べる。

Beat FX

DDJ-400では、rekordbox側のBeat FXを本体から操作できる。

Beat FXはトラックのテンポ情報を基準として、ディレイ、エコー、フランジャーなどの時間系/変調系処理を拍単位で同期させる考え方である。

DDJ-400ではBeat FX操作部をミキサー右側へまとめ、DJM系ミキサーに近い視覚構成を採用した。

この設計により、ソフトウェア上のエフェクトを操作するだけでなく、DJM系列で使われる「エフェクト種類を選ぶ → 対象チャンネルを選ぶ → 拍数を決める → LEVEL/DEPTHでかける」という操作概念を学習できる。

Sound Color FX / Filter

各チャンネルにはFILTERノブがあり、rekordboxのSound Color FX系操作に利用される。

通常のフィルター用途では、中央位置から一方へ回すとローパス、反対方向へ回すとハイパスの処理となる。

Pioneer DJのDJM系列では各チャンネルにColor FX用ノブを持つ構成が広く採用されており、DDJ-400はその操作感を簡略化して取り込んでいる。

Performance Pads

各デッキに8個のPerformance Padsを備える。

rekordbox上のHot Cue、Pad FX、Beat Jump、サンプラーなど複数のPad Modeへアクセスできる。

DDJ-SB/SB2世代ではPLAY/CUE等がパッド群に含まれる設計が見られたが、DDJ-400ではPLAY/CUEを専用大型ボタンとして独立させ、Performance Padsを演奏・編集機能へ集中させている。

rekordboxとの統合

rekordbox dj

発売時のDDJ-400にはrekordbox djのライセンスキーが付属した。

当時のrekordboxは楽曲管理とエクスポートに加え、Performance modeを有償Plus Packとして提供していた。DDJ-400はこのPerformance modeを直接操作するための専用ハードウェアとして設計された。

rekordboxのライセンス体系はその後変更され、現行バージョンではHardware Unlock等の考え方へ移行しているため、発売当時のライセンスキー方式と現在の利用条件は区別して扱う必要がある。

Tutorial機能

rekordbox Ver.5.3ではTutorial機能が導入され、DDJ-400はその中心的な対応ハードウェアとして発売された。

Tutorialでは、接続方法、基本的な機器操作、DJプレイの基礎などをPC画面上で確認しながら学習できる。

DDJ-400自体が上位CDJ/DJMに近い配置を持つため、チュートリアルで覚えた操作を、後にクラブ用機材へ移行しやすいという製品設計になっている。

djayへの対応

2019年9月、DDJ-400はAlgoriddimのdjayおよびdjay Proへ正式対応した。

当時はdjay側のSpotify連携も訴求され、iPhone/iPadでも変換アダプターを介してDDJ-400を利用できた。

ストリーミングサービスの対応状況は後年変更されているため、現在利用できるサービスはdjay側の最新仕様を確認する必要がある。

オーディオと接続

項目 仕様
チャンネル数 2
デッキ制御 2デッキ
周波数特性 20 Hz - 20 kHz
S/N比 103 dB (USB)
全高調波歪率 0.005 %
MIC入力 1/4インチTS ×1
MASTER出力 RCAステレオ ×1
ヘッドホン出力 3.5 mmステレオミニ ×1
USB USB Type-B ×1
電源 USBバスパワー
外形寸法 482 × 272.4 × 58.5 mm(公称高さ表記は資料により59.2 mm)
質量 2.1 kg

本体はUSBオーディオインターフェースを内蔵する。

外部ターンテーブルやCDJをミックスするためのLINE/PHONO入力は持たず、rekordbox等のDJソフトウェアを主音源とする。マスター出力もRCAアンバランス1系統であり、ブース出力やXLRバランス出力を持つ上位コントローラーとは用途が異なる。

USBバスパワーとクラスコンプライアント

DDJ-400はUSBバスパワーで動作し、PC/MacとのUSB接続から電源供給を受ける。

発売時資料ではクラスコンプライアント動作も特徴として挙げられ、専用ドライバーのインストールを必要とせず利用できる構成が訴求された。

これにより、持ち運びやセットアップが簡潔になり、自宅練習、教育、小規模パーティーなどへ適した。

カラーバリエーション

標準モデルはブラック。

2019年には数量限定のシルバーモデルDDJ-400-Sが発売された。基本仕様とレイアウトはブラックモデルと共通である。

DDJ-RBとの関係

DDJ-400はrekordbox向け入門コントローラーDDJ-RBの後継的な位置にある。

DDJ-RBはPerformance Padsを中心とする従来DDJ型のインターフェースを採用していた。DDJ-400では、CDJ-2000NXS2とDJM-900NXS2へ寄せた配置へ再構成し、入門機からクラブ機材への操作連続性をより強く打ち出した。

DDJ-FLX4との関係

2022年、DDJ-400は生産終了となり、後継モデルDDJ-FLX4へ移行した。

DDJ-FLX4はDDJ-400のクラブ志向レイアウトを継承しつつ、USB Type-C、スマートフォン/タブレット対応、rekordboxとSerato DJ Liteの両対応、Smart Fader、Smart CFXなどを追加した。

Pioneer DJ自身もDDJ-FLX4の発表時にDDJ-400を「エントリー層向けのスタンダードモデル」と位置づけており、DDJ-400が同社の入門コントローラーの基準を形成したことを示している。

歴史的位置づけ

DDJ-400の重要性は、Pioneer DJの入門コントローラーを、単に安価なソフトウェア操作機からクラブ機材の操作学習端末へ再設計した点にある。

CDJ型のトランスポート/ループ、DJM型のミキサー/Beat FX、rekordboxチュートリアルを組み合わせることで、自宅で覚えた操作を上位機へ移行しやすくした。

この考え方は後継DDJ-FLX4にも受け継がれ、2020年代のPioneer DJ/AlphaTheta入門機における基本設計となった。

中古機として使用する場合

DDJ-400は2026年時点で公式製品ページ上「Archived」と表示される生産終了製品である。

一方、Pioneer DJのFirmware Update Manager対象一覧には近年までDDJ-400が含まれており、比較的新しいPioneer DJ世代の旧製品としてサポート資産が残されている。

中古機を使用する場合は以下を確認するとよい。

  • 現行rekordboxとのHardware Unlock/対応状況
  • 使用OSとの互換性
  • USB Type-Bケーブル
  • ファームウェア
  • ジョグ、テンポフェーダー、チャンネルフェーダー、クロスフェーダーの状態
  • Performance Padsの反応
  • RCAマスター出力
  • 3.5 mmヘッドホン出力
  • MIC入力

発売当時付属したrekordbox djライセンスキーカードは、現在のrekordboxライセンス体系とは扱いが異なるため、中古購入時の価値を現行ソフトウェア利用権と同一視しない方がよい。

関連項目

参考資料