DDJ-SB2: Difference between revisions
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DDJ-SBで採用されたPerformance Pads、Big Jog、Filter Fadeを継承しつつ、各チャンネルのTRIMノブ、レベルメーター、Pad Trans、4デッキ制御を追加したことが主要な特徴である。後継機は2018年の[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/DDJ-SB3</tvar>|DDJ-SB3]]。 | DDJ-SBで採用されたPerformance Pads、Big Jog、Filter Fadeを継承しつつ、各チャンネルのTRIMノブ、レベルメーター、Pad Trans、4デッキ制御を追加したことが主要な特徴である。後継機は2018年の[[<tvar name=6>Special:MyLanguage/DDJ-SB3</tvar>|DDJ-SB3]]。 | ||
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== 概要 == | == 概要 == | ||
DDJ-SB2は、PC/Mac上のDJソフトウェアをUSB経由で操作するエントリー〜中級向けの2チャンネルコントローラーである。 | DDJ-SB2は、PC/Mac上のDJソフトウェアをUSB経由で操作するエントリー〜中級向けの2チャンネルコントローラーである。 | ||
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物理ミキサー部は2チャンネルだが、左右デッキにDECK 3/DECK 4切替ボタンを持ち、ソフトウェア上では最大4デッキを切り替えて操作できる。 | 物理ミキサー部は2チャンネルだが、左右デッキにDECK 3/DECK 4切替ボタンを持ち、ソフトウェア上では最大4デッキを切り替えて操作できる。 | ||
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本体にはUSBオーディオインターフェースを内蔵し、USBバスパワーで動作する。マスター出力、ヘッドホンモニター、マイク入力を本体へ集約できるため、ノートPCとDDJ-SB2を中心にコンパクトなDJシステムを構成できる。 | 本体にはUSBオーディオインターフェースを内蔵し、USBバスパワーで動作する。マスター出力、ヘッドホンモニター、マイク入力を本体へ集約できるため、ノートPCとDDJ-SB2を中心にコンパクトなDJシステムを構成できる。 | ||
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== DDJ-SBからの発展 == | == DDJ-SBからの発展 == | ||
DDJ-SB2は、初代DDJ-SBの基本構成を大きく変更せず、ミキサーとしての基本操作とパフォーマンス機能を強化したモデルである。 | DDJ-SB2は、初代DDJ-SBの基本構成を大きく変更せず、ミキサーとしての基本操作とパフォーマンス機能を強化したモデルである。 | ||
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主要な追加点は以下。 | 主要な追加点は以下。 | ||
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* 各チャンネルの'''TRIM'''ノブ | * 各チャンネルの'''TRIM'''ノブ | ||
* 各チャンネルのレベルメーター | * 各チャンネルのレベルメーター | ||
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* Serato DJ Introでの4デッキ制御 | * Serato DJ Introでの4デッキ制御 | ||
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初代SBではチャンネルごとのゲイン調整をソフトウェア側へ依存する部分があった。SB2ではTRIMとレベルメーターを本体へ追加したことで、入力ゲインとチャンネルレベルをハードウェア上で確認・調整しやすくなった。 | 初代SBではチャンネルごとのゲイン調整をソフトウェア側へ依存する部分があった。SB2ではTRIMとレベルメーターを本体へ追加したことで、入力ゲインとチャンネルレベルをハードウェア上で確認・調整しやすくなった。 | ||
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== 操作部 == | == 操作部 == | ||
=== Performance Pads === | === Performance Pads === | ||
各デッキに8個のラバーパッドを備える。 | 各デッキに8個のラバーパッドを備える。 | ||
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Hot Cue、Auto Loop、Manual Loop、Samplerなどを直接トリガーでき、下段にはPlay、Cue、Sync、Shift等が割り当てられる。後継のDDJ-SB3では専用PLAY/CUEボタンが独立配置されるため、SB2は初代SB由来の「パッド内に基本トランスポートを含める」世代に属する。 | Hot Cue、Auto Loop、Manual Loop、Samplerなどを直接トリガーでき、下段にはPlay、Cue、Sync、Shift等が割り当てられる。後継のDDJ-SB3では専用PLAY/CUEボタンが独立配置されるため、SB2は初代SB由来の「パッド内に基本トランスポートを含める」世代に属する。 | ||
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=== Big Jog === | === Big Jog === | ||
大型ジョグホイールを左右に搭載する。 | 大型ジョグホイールを左右に搭載する。 | ||
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スクラッチ、サーチ、ピッチベンドなどに利用できる。アルミ素材を用いたジョグプレートは、上位DDJ系列の視覚的デザインを入門価格帯へ取り込んだものである。 | スクラッチ、サーチ、ピッチベンドなどに利用できる。アルミ素材を用いたジョグプレートは、上位DDJ系列の視覚的デザインを入門価格帯へ取り込んだものである。 | ||
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=== TRIMとレベルメーター === | === TRIMとレベルメーター === | ||
DDJ-SB2では、各チャンネルにTRIMノブとレベルメーターが追加された。 | DDJ-SB2では、各チャンネルにTRIMノブとレベルメーターが追加された。 | ||
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TRIMはDJソフトウェア上のチャンネル入力ゲインを調整し、レベルメーターで各チャンネルの信号レベルを確認する。DJミキサーの基本的なゲインステージングをハードウェア上で学べるため、初代SBよりもミキサーとしての操作体系が明確になった。 | TRIMはDJソフトウェア上のチャンネル入力ゲインを調整し、レベルメーターで各チャンネルの信号レベルを確認する。DJミキサーの基本的なゲインステージングをハードウェア上で学べるため、初代SBよりもミキサーとしての操作体系が明確になった。 | ||
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=== Manual Filter === | === Manual Filter === | ||
各チャンネルに独立したFILTERノブを備える。 | 各チャンネルに独立したFILTERノブを備える。 | ||
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中央付近を基準として、回転方向に応じてローパス/ハイパス系のフィルター処理を操作する。この形式はPioneer DJの多数のDJミキサー/コントローラーに見られる。 | 中央付近を基準として、回転方向に応じてローパス/ハイパス系のフィルター処理を操作する。この形式はPioneer DJの多数のDJミキサー/コントローラーに見られる。 | ||
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=== Filter Fade === | === Filter Fade === | ||
初代SBからFilter Fadeを継承する。 | 初代SBからFilter Fadeを継承する。 | ||
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クロスフェーダーとハイパスフィルターを連動させ、フェーダー操作だけで音量と低域成分を同時に処理する。初心者が2曲間の低域衝突を避けながらトランジションを作りやすくするための補助機能である。 | クロスフェーダーとハイパスフィルターを連動させ、フェーダー操作だけで音量と低域成分を同時に処理する。初心者が2曲間の低域衝突を避けながらトランジションを作りやすくするための補助機能である。 | ||
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=== Pad Trans === | === Pad Trans === | ||
'''Pad Trans'''はSB2で追加された代表的な機能である。 | '''Pad Trans'''はSB2で追加された代表的な機能である。 | ||
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Performance Padを押している間、BPMへ同期した周期で音量を断続的にカットする。ゲート/トランス系エフェクトに近いリズミックな効果を、パッド操作で簡単に得られる。 | Performance Padを押している間、BPMへ同期した周期で音量を断続的にカットする。ゲート/トランス系エフェクトに近いリズミックな効果を、パッド操作で簡単に得られる。 | ||
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== 4デッキ制御 == | == 4デッキ制御 == | ||
DDJ-SB2の物理ミキサー部は2チャンネルだが、ソフトウェア上では4デッキを扱える。 | DDJ-SB2の物理ミキサー部は2チャンネルだが、ソフトウェア上では4デッキを扱える。 | ||
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左デッキ部のDECK 3、右デッキ部のDECK 4ボタンで操作対象を切り替える。これにより、2つの物理デッキでDeck 1/3およびDeck 2/4を切り替える構成となる。 | 左デッキ部のDECK 3、右デッキ部のDECK 4ボタンで操作対象を切り替える。これにより、2つの物理デッキでDeck 1/3およびDeck 2/4を切り替える構成となる。 | ||
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この方式では4つのデッキを同時に物理表示するわけではなく、2つのデッキ操作部を切り替えて共用する。そのため、4デッキ利用時は現在どのソフトウェアデッキを操作しているかを把握する必要がある。 | この方式では4つのデッキを同時に物理表示するわけではなく、2つのデッキ操作部を切り替えて共用する。そのため、4デッキ利用時は現在どのソフトウェアデッキを操作しているかを把握する必要がある。 | ||
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== ソフトウェア == | == ソフトウェア == | ||
=== Serato DJ Intro === | === Serato DJ Intro === | ||
発売時にはSerato DJ Introが標準ソフトウェアとして位置づけられた。 | 発売時にはSerato DJ Introが標準ソフトウェアとして位置づけられた。 | ||
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Hot Cue、Sampler、ループ、FX、4デッキ制御などを本体から操作できる。 | Hot Cue、Sampler、ループ、FX、4デッキ制御などを本体から操作できる。 | ||
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Serato DJ Introは後に'''Serato DJ Lite'''へ名称変更されたため、現在の公式アーカイブではSerato DJ Liteという名称で説明される場合がある。 | Serato DJ Introは後に'''Serato DJ Lite'''へ名称変更されたため、現在の公式アーカイブではSerato DJ Liteという名称で説明される場合がある。 | ||
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=== Serato DJ === | === Serato DJ === | ||
有償版Serato DJへアップグレードすると、Slip Mode、録音、追加エフェクト、より多くのCueやSampler等を利用できた。 | 有償版Serato DJへアップグレードすると、Slip Mode、録音、追加エフェクト、より多くのCueやSampler等を利用できた。 | ||
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現在の名称では[[<tvar name=7>Special:MyLanguage/Serato DJ Pro</tvar>|Serato DJ Pro]]に相当する系譜である。 | 現在の名称では[[<tvar name=7>Special:MyLanguage/Serato DJ Pro</tvar>|Serato DJ Pro]]に相当する系譜である。 | ||
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=== rekordbox dj === | === rekordbox dj === | ||
DDJ-SB2は後年、rekordbox djにも対応した。 | DDJ-SB2は後年、rekordbox djにも対応した。 | ||
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SB/SB2はrekordbox本格展開以前にSerato向けとして開発されたモデルだが、MIDIコントローラーとしてrekordbox側から利用できるようになった。この点は、Serato専用性がより強いDDJ-SB3との違いの一つである。 | SB/SB2はrekordbox本格展開以前にSerato向けとして開発されたモデルだが、MIDIコントローラーとしてrekordbox側から利用できるようになった。この点は、Serato専用性がより強いDDJ-SB3との違いの一つである。 | ||
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== オーディオと接続 == | == オーディオと接続 == | ||
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外部プレーヤー用のLINE/PHONO入力は持たず、USB接続したDJソフトウェアを中心に使用する。 | 外部プレーヤー用のLINE/PHONO入力は持たず、USB接続したDJソフトウェアを中心に使用する。 | ||
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== DJシステムとしての性格 == | == DJシステムとしての性格 == | ||
DDJ-SB2は、CDJ+DJMのような独立型DJシステムを小型化したものというより、'''DJソフトウェアの操作面とオーディオ入出力を一体化したPC DJコントローラー'''として設計されている。 | DDJ-SB2は、CDJ+DJMのような独立型DJシステムを小型化したものというより、'''DJソフトウェアの操作面とオーディオ入出力を一体化したPC DJコントローラー'''として設計されている。 | ||
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マスター出力はRCAアンバランスであり、ブース出力やバランスXLR出力を備える上位機とは用途が異なる。自宅、練習、小規模イベント、持ち運びを重視したシステムに適する。 | マスター出力はRCAアンバランスであり、ブース出力やバランスXLR出力を備える上位機とは用途が異なる。自宅、練習、小規模イベント、持ち運びを重視したシステムに適する。 | ||
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一方、TRIM、レベルメーター、EQ、FILTER、チャンネルフェーダー、クロスフェーダーなどDJミキサーの基本操作を本体上で学べるため、単純な玩具的コントローラーよりも本格的なDJ操作へ接続しやすい。 | 一方、TRIM、レベルメーター、EQ、FILTER、チャンネルフェーダー、クロスフェーダーなどDJミキサーの基本操作を本体上で学べるため、単純な玩具的コントローラーよりも本格的なDJ操作へ接続しやすい。 | ||
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== DDJ-SB3との違い == | == DDJ-SB3との違い == | ||
2018年のDDJ-SB3はSB2の後継機で、レイアウトを再設計した。 | 2018年のDDJ-SB3はSB2の後継機で、レイアウトを再設計した。 | ||
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SB3では専用PLAY/CUEボタン、独立Auto Loop、FX Fade、Pad Scratchなどが追加され、上位DDJ-S系列に近い視覚構成へ整理された。 | SB3では専用PLAY/CUEボタン、独立Auto Loop、FX Fade、Pad Scratchなどが追加され、上位DDJ-S系列に近い視覚構成へ整理された。 | ||
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一方、SB2の特徴であるTRIM、レベルメーター、4デッキ制御は、SB系列が単なる最小構成ではなく、ある程度踏み込んだDJ操作を学べる製品へ進化した段階を示している。 | 一方、SB2の特徴であるTRIM、レベルメーター、4デッキ制御は、SB系列が単なる最小構成ではなく、ある程度踏み込んだDJ操作を学べる製品へ進化した段階を示している。 | ||
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== 歴史的位置づけ == | == 歴史的位置づけ == | ||
DDJ-SB2は、Pioneer DJが2015年にパイオニア株式会社から独立した直後の製品である。 | DDJ-SB2は、Pioneer DJが2015年にパイオニア株式会社から独立した直後の製品である。 | ||
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したがって、初代DDJ-SBがパイオニア株式会社時代の製品であるのに対し、DDJ-SB2は'''Pioneer DJ株式会社'''として展開された初期のエントリーコントローラーに当たる。 | したがって、初代DDJ-SBがパイオニア株式会社時代の製品であるのに対し、DDJ-SB2は'''Pioneer DJ株式会社'''として展開された初期のエントリーコントローラーに当たる。 | ||
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また同じ2015年にはrekordbox djが登場し、[[<tvar name=8>Special:MyLanguage/DDJ-RZ</tvar>|DDJ-RZ]]、[[<tvar name=9>Special:MyLanguage/DDJ-RX</tvar>|DDJ-RX]]などrekordbox専用系列も始まった。SB2はSerato系DDJとrekordbox系DDJが並行展開される時期の製品である。 | また同じ2015年にはrekordbox djが登場し、[[<tvar name=8>Special:MyLanguage/DDJ-RZ</tvar>|DDJ-RZ]]、[[<tvar name=9>Special:MyLanguage/DDJ-RX</tvar>|DDJ-RX]]などrekordbox専用系列も始まった。SB2はSerato系DDJとrekordbox系DDJが並行展開される時期の製品である。 | ||
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== 中古機として使用する場合 == | == 中古機として使用する場合 == | ||
DDJ-SB2は公式製品サイトでアーカイブ扱いとなっている。 | DDJ-SB2は公式製品サイトでアーカイブ扱いとなっている。 | ||
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現在使用する場合は、以下を確認するとよい。 | 現在使用する場合は、以下を確認するとよい。 | ||
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古いDJコントローラーでは、本体が正常でもOSやDJソフトウェア更新により互換性が変化するため、ハードウェア状態とソフトウェア対応を分けて確認することが重要である。 | 古いDJコントローラーでは、本体が正常でもOSやDJソフトウェア更新により互換性が変化するため、ハードウェア状態とソフトウェア対応を分けて確認することが重要である。 | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
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== 参考資料 == | == 参考資料 == | ||
* [https://www.pioneerdj.com/ja/product/dj-controllers/ddj-sb2/ Pioneer DJ - DDJ-SB2] | * [https://www.pioneerdj.com/ja/product/dj-controllers/ddj-sb2/ Pioneer DJ - DDJ-SB2] | ||
Revision as of 04:15, 7 October 2026
DDJ-SB2(ディーディージェイ・エスビーツー)は、Pioneer DJ(パイオニアDJ)が2015年に発売した2チャンネルDJコントローラーである。DDJ-SBの後継機として開発され、Serato DJ Intro(セラートDJイントロ)およびSerato DJに対応した。
DDJ-SBで採用されたPerformance Pads、Big Jog、Filter Fadeを継承しつつ、各チャンネルのTRIMノブ、レベルメーター、Pad Trans、4デッキ制御を追加したことが主要な特徴である。後継機は2018年のDDJ-SB3。
概要
DDJ-SB2は、PC/Mac上のDJソフトウェアをUSB経由で操作するエントリー〜中級向けの2チャンネルコントローラーである。
物理ミキサー部は2チャンネルだが、左右デッキにDECK 3/DECK 4切替ボタンを持ち、ソフトウェア上では最大4デッキを切り替えて操作できる。
本体にはUSBオーディオインターフェースを内蔵し、USBバスパワーで動作する。マスター出力、ヘッドホンモニター、マイク入力を本体へ集約できるため、ノートPCとDDJ-SB2を中心にコンパクトなDJシステムを構成できる。
DDJ-SBからの発展
DDJ-SB2は、初代DDJ-SBの基本構成を大きく変更せず、ミキサーとしての基本操作とパフォーマンス機能を強化したモデルである。
主要な追加点は以下。
- 各チャンネルのTRIMノブ
- 各チャンネルのレベルメーター
- Pad Trans
- DECK 3 / DECK 4切替
- Serato DJ Introでの4デッキ制御
初代SBではチャンネルごとのゲイン調整をソフトウェア側へ依存する部分があった。SB2ではTRIMとレベルメーターを本体へ追加したことで、入力ゲインとチャンネルレベルをハードウェア上で確認・調整しやすくなった。
操作部
Performance Pads
各デッキに8個のラバーパッドを備える。
Hot Cue、Auto Loop、Manual Loop、Samplerなどを直接トリガーでき、下段にはPlay、Cue、Sync、Shift等が割り当てられる。後継のDDJ-SB3では専用PLAY/CUEボタンが独立配置されるため、SB2は初代SB由来の「パッド内に基本トランスポートを含める」世代に属する。
Big Jog
大型ジョグホイールを左右に搭載する。
スクラッチ、サーチ、ピッチベンドなどに利用できる。アルミ素材を用いたジョグプレートは、上位DDJ系列の視覚的デザインを入門価格帯へ取り込んだものである。
TRIMとレベルメーター
DDJ-SB2では、各チャンネルにTRIMノブとレベルメーターが追加された。
TRIMはDJソフトウェア上のチャンネル入力ゲインを調整し、レベルメーターで各チャンネルの信号レベルを確認する。DJミキサーの基本的なゲインステージングをハードウェア上で学べるため、初代SBよりもミキサーとしての操作体系が明確になった。
Manual Filter
各チャンネルに独立したFILTERノブを備える。
中央付近を基準として、回転方向に応じてローパス/ハイパス系のフィルター処理を操作する。この形式はPioneer DJの多数のDJミキサー/コントローラーに見られる。
Filter Fade
初代SBからFilter Fadeを継承する。
クロスフェーダーとハイパスフィルターを連動させ、フェーダー操作だけで音量と低域成分を同時に処理する。初心者が2曲間の低域衝突を避けながらトランジションを作りやすくするための補助機能である。
Pad Trans
Pad TransはSB2で追加された代表的な機能である。
Performance Padを押している間、BPMへ同期した周期で音量を断続的にカットする。ゲート/トランス系エフェクトに近いリズミックな効果を、パッド操作で簡単に得られる。
4デッキ制御
DDJ-SB2の物理ミキサー部は2チャンネルだが、ソフトウェア上では4デッキを扱える。
左デッキ部のDECK 3、右デッキ部のDECK 4ボタンで操作対象を切り替える。これにより、2つの物理デッキでDeck 1/3およびDeck 2/4を切り替える構成となる。
この方式では4つのデッキを同時に物理表示するわけではなく、2つのデッキ操作部を切り替えて共用する。そのため、4デッキ利用時は現在どのソフトウェアデッキを操作しているかを把握する必要がある。
ソフトウェア
Serato DJ Intro
発売時にはSerato DJ Introが標準ソフトウェアとして位置づけられた。
Hot Cue、Sampler、ループ、FX、4デッキ制御などを本体から操作できる。
Serato DJ Introは後にSerato DJ Liteへ名称変更されたため、現在の公式アーカイブではSerato DJ Liteという名称で説明される場合がある。
Serato DJ
有償版Serato DJへアップグレードすると、Slip Mode、録音、追加エフェクト、より多くのCueやSampler等を利用できた。
現在の名称ではSerato DJ Proに相当する系譜である。
rekordbox dj
DDJ-SB2は後年、rekordbox djにも対応した。
SB/SB2はrekordbox本格展開以前にSerato向けとして開発されたモデルだが、MIDIコントローラーとしてrekordbox側から利用できるようになった。この点は、Serato専用性がより強いDDJ-SB3との違いの一つである。
オーディオと接続
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 物理ミキサーチャンネル | 2 |
| デッキ制御 | 最大4デッキ |
| サウンドカード | 24 bit / 44.1 kHz |
| 周波数特性 | 20 Hz - 20 kHz |
| 全高調波歪率 | 0.005 %以下 |
| S/N比 | 90 dB |
| MIC入力 | 1/4インチTS ×1 |
| MASTER出力 | RCAステレオ ×1 |
| ヘッドホン出力 | 1/4インチ ×1、3.5 mmステレオミニ ×1 |
| USB | USB Type-B ×1 |
| 電源 | USBバスパワー |
| 外形寸法 | 487 × 271.2 × 58.5 mm |
| 質量 | 2.1 kg |
外部プレーヤー用のLINE/PHONO入力は持たず、USB接続したDJソフトウェアを中心に使用する。
DJシステムとしての性格
DDJ-SB2は、CDJ+DJMのような独立型DJシステムを小型化したものというより、DJソフトウェアの操作面とオーディオ入出力を一体化したPC DJコントローラーとして設計されている。
マスター出力はRCAアンバランスであり、ブース出力やバランスXLR出力を備える上位機とは用途が異なる。自宅、練習、小規模イベント、持ち運びを重視したシステムに適する。
一方、TRIM、レベルメーター、EQ、FILTER、チャンネルフェーダー、クロスフェーダーなどDJミキサーの基本操作を本体上で学べるため、単純な玩具的コントローラーよりも本格的なDJ操作へ接続しやすい。
DDJ-SB3との違い
2018年のDDJ-SB3はSB2の後継機で、レイアウトを再設計した。
SB3では専用PLAY/CUEボタン、独立Auto Loop、FX Fade、Pad Scratchなどが追加され、上位DDJ-S系列に近い視覚構成へ整理された。
一方、SB2の特徴であるTRIM、レベルメーター、4デッキ制御は、SB系列が単なる最小構成ではなく、ある程度踏み込んだDJ操作を学べる製品へ進化した段階を示している。
歴史的位置づけ
DDJ-SB2は、Pioneer DJが2015年にパイオニア株式会社から独立した直後の製品である。
したがって、初代DDJ-SBがパイオニア株式会社時代の製品であるのに対し、DDJ-SB2はPioneer DJ株式会社として展開された初期のエントリーコントローラーに当たる。
また同じ2015年にはrekordbox djが登場し、DDJ-RZ、DDJ-RXなどrekordbox専用系列も始まった。SB2はSerato系DDJとrekordbox系DDJが並行展開される時期の製品である。
中古機として使用する場合
DDJ-SB2は公式製品サイトでアーカイブ扱いとなっている。
現在使用する場合は、以下を確認するとよい。
- OSとSerato DJ Lite/Proの互換性
- rekordboxの対応状況
- Windows用ドライバー
- ファームウェア
- USB給電
- フェーダー、TRIM、ジョグ、パッドの状態
- RCAマスター出力
- 1/4インチ/3.5 mmヘッドホン出力
- MIC入力
古いDJコントローラーでは、本体が正常でもOSやDJソフトウェア更新により互換性が変化するため、ハードウェア状態とソフトウェア対応を分けて確認することが重要である。
関連項目
- Pioneer DJ
- DDJ
- DDJ-SB
- DDJ-SB3
- Serato DJ Lite
- Serato DJ Pro
- rekordbox
- DJコントローラー
- ゲインステージング
- ジョグホイール
- クロスフェーダー