すずめっき導体

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すずめっき導体(tinned copper conductor)は、銅導体の表面へ薄いすず層を形成した導体である。ケーブル、hook-up wire、shield strand、電子部品のleadなどで広く用いられる。

音響ケーブルでは、導体やシールド線へすずめっき軟銅線を用いる製品がある。

構造

基本材は銅で、その表面にすず(Sn)の被覆を形成する。

撚線では、

  • 各素線をめっきしてから撚る
  • 撚線全体へcoatingする

など複数の製造方法がある。

カナレの仕様表ではTA表記や「すず一括コート線」が使われる製品がある。[1]

酸化・腐食への耐性

銅表面へすず層を設けることで、裸銅を外気へ直接露出する場合より表面状態を安定させやすい。

湿気、保管、長期使用などを考慮するwireで利用される。

カナレはMS202-P系の複合導体にすずめっき軟銅線を使用し、酸化などの経年変化への強さを製品特長として挙げている。[2]

はんだ付け

すずははんだとの親和性が高く、すずめっき導体は端末処理で良好なsolderabilityを得やすい。

保管中に銅表面の酸化が進みにくいため、長期在庫後のsoldering作業性にも寄与する。

導電性

電流の大部分は銅母材を流れる。

すずの電気抵抗率は銅より高い。通常の薄いめっきでは、導体全体の抵抗は主に銅断面積、strand構成、長さで決まる。

シールド線

すずめっき銅線は編組シールドやスパイラルシールドにも使われる。

Beldenのshield解説でもbraid materialとしてtinned copperが挙げられている。[3]

shieldは外周に位置するため、表面保護やtermination性の恩恵を得やすい。

audio cableでの利用

audio cableでは、

  • conductor
  • shield
  • drain wire
  • internal hookup wire

などへすずめっき銅線が使われる。

ケーブル音質は導体のめっき有無だけで決まらず、抵抗、容量、構造、接続回路などの電気的条件が総合的に関係する。

裸銅との比較

裸銅は銅表面が直接露出する。

すずめっき銅は表面保護とsolderabilityを得やすい。

一方、製造工程や材料が増えるため、用途・規格・コストに応じて選択される。

銀めっき導体との関係

高温wireやRF用途では銀めっき銅線も使われる。

銀は高い導電率を持つが、材料コストや表面変色など別の設計条件を持つ。

audio cableでの選択は電気特性、機械特性、環境条件、加工性を含めて行われる。

関連項目

参考資料