Sn50Pb50 (ハンダ)

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Sn50Pb50は、質量比で錫(Sn)50%、鉛(Pb)50%からなるSn-Pb系はんだ合金である。50/50、Sn50/Pb50などとも表記される。

溶融範囲

Kesterのデータでは、Sn50Pb50の溶融範囲は約183〜212°Cである。約29°Cのペースト状温度域を持ち、Sn60Pb40の183〜190°Cより広い。

183°C付近で液相が現れ始めても、全体が完全に液体になるにはより高い温度が必要である。

共晶はんだとの違い

Sn63Pb37は約183°Cで固体から液体へ急に移る共晶はんだである。Sn50Pb50は非共晶で、加熱・冷却時に固体と液体が共存する時間が長い。

このため、細かな電子部品やケーブル端子を素早く手はんだする用途では、63/37や60/40の方が一般的に扱いやすい。一方、広いペースト状温度域が有用な工業的作業では50/50が選択されることもある。

具体的な製品

Kester 44の現行製品表には、Sn50Pb50 3.3%/44として1.50 mm、2.50 mm、3.00 mmなどのロジンコア製品が掲載されている。

Kesterはフラックスを含まないSn50Pb50のsolid wireも製品化している。したがって同じSn50Pb50でも、ロジンコアかソリッドワイヤーかで使用工程は異なる。

オーディオ配線との関係

Sn50Pb50でも銅線やはんだ端子の接合は可能だが、音響ケーブル製作ではSn60Pb40やSn63Pb37の方がよく使われる。

はんだ合金そのものの組成だけでなく、端子めっき、無酸素銅などの導体、線径、フラックス、加熱時間が接合品質に影響する。

安全性

50%の鉛を含むため、鉛入りはんだとして衛生管理が必要である。ロジンコア製品では、加熱時のフラックス煙に対する換気も行う。

参考資料